“2025年7月5日”がモチーフのホラー映画で主人公を熱演
小栗有以の天真爛漫な愛され力「私をきっかけに今のAKB48を知ってもらえたら」
2025.07.04 12:00
2025.07.04 12:00
AKB48のエース・小栗有以。グループの顔として縦横無尽に活躍の場を広げる彼女が、またひとつ新たな挑戦をやり遂げた。
映画『2025年7月5日 午前4時18分』に主演。「7月5日に破滅的な災害が起きる」というネットミームから着想した新感覚ホラームービーで、主人公・原ハルカを演じている。
2014年にAKB48に加入して以降は、正統派アイドルの道を爆進中。女性ファッション誌のモデルを務めるなど、男性だけではなく女性までもその可愛さで虜にしてきた。
AKB48結成20周年を迎えた今、絶対的なエースにかけられた期待は大きい。その中で小栗有以は今何を思うのか。「今のAKB48をたくさんの人に広めていきたい」という深いグループ愛に迫った。

7月5日は飛行機でどこかに飛んでいきたい
──「7月5日に災害が起きる」という都市伝説は以前からご存じでしたか。
なんとなく知っていました。結構、そういう予言は信じるタイプで。最近も別の日付ですけど災害が起きると言われている日があって、何かあったときのために家族で防災リュックの用意をしました。
──都市伝説とか興味あるほうなんですね。
そうですね。カッパさんとかいるのかなって。
──カッパさん、見たことあります?
ないんですけど、興味はあります。家族で山歩きをしていたら、カッパの棲む池と言われているところを見つけて、「ここにいたのかな」とか想像すると楽しくなります。
──カッパさんはまだ可愛いですが、今回の映画は見えない恐怖に苦しめられるというお話です。
まさかネットで噂されていることがそのままタイトルになると思っていなかったので衝撃でしたし、「これ、映画にして大丈夫なのかな?」って最初はちょっと心配でした。お話の中でどんどん7月5日に近づいていくんですけど、それがすごく怖くて。心理的な怖さから人間の怖さまで、いろんな怖さのつまった映画になったんじゃないかと思います。
──ホラー演技は想像力も必要になってくると思いますが、どうやって恐怖の感情を掘り起こしていきましたか。
家のドアをガチャガチャされるシーンが結構あるんですけど、そういうところは監督自ら強めにガチャガチャしてくださって。
──監督がご自分でやるんですか。
そうなんです。監督のガチャガチャはスピード感がすごいんです。だから本当に怖くて、自然と恐怖の演技ができました。大きな音が出るシーンも、私には「ここで音がするよ」みたいなことは一切言わず、本番で急にバンッと音が出るんです。だから私もリアルに怖くて。
──じゃあ、そのあたりのリアクションは結構ガチなところがあるんですね。
ドアをガチャガチャするところとか、ガチャガチャだけだと思っていたら、部屋の横からバンバンッと音も出してきたんですね。私は何も知らなかったから本当にびっくりしちゃって。カットがかかったあと、監督が「どうだった? 怖かった?」と聞いてきたんですけど、もう完全に楽しんでいるなと思いました(笑)。
──息遣いから恐怖を表現していて、お芝居もすごく素敵でしたよ。
ありがとうございます。あそこは私も酸素が足りなくなりそうでした(笑)。今回、台詞の量自体は他の作品と比べてそんなに多いわけではなかったんですね。その分、いかに表情で感情を伝えるかが大事で。息遣いだけでもこんなに伝わるんだなということを学ぶいい機会になりました。
──ちなみに、小栗さん自身が部屋のドアをガチャガチャされたらどうしますか。
え。怖いですね。電話します。電話して誰か親に来てもらいます。
──映画では、部屋に何者かが潜入してきて動画の撮影までしてたじゃないですか。
あれは本当に怖かったです。
──あの動画を見た後、普通に部屋に行けるハルカの神経がすごいなと。
本当ですよね(笑)。帰ったらまだ中にいるかもしれないのに、普通行けないですよね。

──もうすぐ7月5日になりますが、7月5日当日はどうやって過ごしますか。
メンバーの間でも「7月5日やばいらしいよ」という話は出ていて、みんなリアルに注目しているんだなと思いました。私はどうしてるんだろう……。本当なら飛行機でどこかに飛んでいきたいんですけど。
──1回、日本から離れたいですよね。
でもそういうわけにはいかないので。家族会議をします(笑)。
──7月5日が来るまでにやっておきたいことはありますか。
え、どうしよう。ウナギとお寿司が好きなので、ウナギとお寿司を食べておきたいです。あとは、貯金してても7月5日でパーになっちゃったら意味ないなって考えると、そのお金で好きなものを買おうかなとも思いますけど、もしそれで何もなかったらどうしようってなりますよね。7月5日が来るまでにもうちょっと真剣に考えておきます(笑)。
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