2025.06.26 12:00
2025.06.26 12:00
森田剛が主演を務め、9月22日(月)より上演されるパルコ・プロデュース舞台『ヴォイツェック』の公演詳細が発表された。
原作はドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナーが遺した未完の戯曲『Woyzeck』。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でその名を知られる劇作家ジャック・ソーンが翻案を手掛け、2017年にロンドンのオールド・ヴィック劇場で高い評価を集めたバージョンが日本で初めて上演される。主人公は、軍事占領下の緊張が渦巻く冷戦下のベルリンで幼少期のトラウマとPTSD、そして貧困の記憶に苛まれながら生きるイギリス人兵士・ヴォイツェック。薬物投与による幻覚とフラッシュバックが彼の心を蝕み、現実と過去の境界が崩れ始める中、愛する人への狂おしいほどの執着と嫉妬が彼を予想だにしない運命へと導いていく。
主演の森田剛はヴォイツェックを演じ、ヒロインのマリー役を伊原六花が務める。ヴォイツェックの母親とマギーの二役に伊勢佳世、ヴォイツェックの同僚アンドリュー役に浜田信也、大尉役に冨家ノリマサ、医者役を栗原英雄が演じ、個性溢れる実力派キャストが集結した。演出は、米国アクターズスタジオ大学院演出学科を日本人で初めて卒業し、2018年より新国立劇場の芸術監督を務める小川絵梨子が担当する。

公演詳細とともに解禁されたビジュアルは、もの言いたげなヴォイツェック(森田剛)と目を逸らすマリー(伊原六花)の姿が印象的な一枚。このほかキャスト6名の組み写真やティザー映像、ビジュアルメイキング、コメント動画も公開された。
公演は9月22日(月)から28日(日)までの東京・東京芸術劇場プレイハウスでの上演を皮切りに、10月には岡山、広島、福岡、兵庫、愛知の全国5ヵ所を巡演。その後、11月7日(金)から16日(日)にかけて再び東京でのリターン公演が予定されている。