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伊原六花、伊勢佳世、浜田信也ら豪華キャストも集結

森田剛が19世紀を代表する未完の戯曲に挑む『ヴォイツェック』上演決定、演出は小川絵梨子

2025.06.12 12:00

2025.06.12 12:00

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森田剛が主演を務めるパルコ・プロデュース舞台『ヴォイツェック』が9月22日(月)より上演されることが決定した。東京芸術劇場プレイハウスを皮切りに、10月には岡山、広島、福岡、兵庫、愛知にて巡演される。

ドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナーが遺した未完の戯曲『Woyzeck』は、今日まで時代を超えて様々な形で解釈され、観客に新たな驚きと感動を与え続けてきた。今回の脚本は、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で知られる劇作家ジャック・ソーンが翻案を手掛けたバージョンで、日本で上演されるのは初。この脚本は2017年にロンドンのオールド・ヴィック劇場で上演されると政治的緊張感と心理的・感情的な深みを強調したドラマで観客を圧倒し高い評価を集めた。ビューヒナーの原作を現代的に解釈し、冷戦下の1981年ベルリンを舞台に設定した物語は、過去のトラウマと心の闇を抱えて生きるヴォイツェックの姿を通じて現代社会の様々な問題を浮き彫りにする。

演出を手掛けるのは、米国アクターズスタジオ大学院演出学科を日本人で初めて卒業し、小田島雄志・翻訳戯曲賞、紀伊國屋個人賞、読売演劇大賞優秀演出家賞など多くの賞を受賞、2018年より新国立劇場の芸術監督を務める小川絵梨子。そして舞台『台風23号』や映画『雨の中の慾情』『劇場版 アナウンサーたちの戦争』などに出演し、その強烈な存在感を持って観客を魅了し続ける森田剛がヴォイツェックを演じる。パルコ・プロデュース公演でも宮本亞門演出『金閣寺』(11)、いのうえひでのり演出『鉈切り丸』(13)、行定勲演出『ブエノスアイレス午前零時』(14)、鄭義信演出『すべての四月のために』(19)、ショーン・ホームズ演出『FORTUNE』(20)に主演し、様々な演出家のもと難役を演じてきた森田が、初の小川絵梨子演出作品で暗い過去に苦しみながらも愛を求める主人公に挑む。

ヒロインのマリーを演じるのは、ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』(PARCO&CUBE produce)や舞台『台風23号』、映画『少年と犬』に出演し、7月からは主演ドラマ『恋愛禁止』の放送も控える伊原六花。ヴォイツェックの母親とマギーの二役は、舞台『Bug Parade』や『て』、映画『じょっぱり-看護の人 花田ミキ』、ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』や連続テレビ小説『虎に翼』に出演の伊勢佳世が務める。

ヴォイツェックの同僚アンドリュー役には、『ずれる』、『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』、『Le Fils 息子』など舞台を中心に活躍する浜田信也。大尉役に、舞台『ストレンジラブ』やドラマ『コンシェルジュの水戸倉さん』、日本アカデミー賞受賞作『侍タイムスリッパー』にも出演の冨家ノリマサ。医者役を、ミュージカル『イリュージョニスト』や舞台『破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜』(パルコ・プロデュース)などに出演し、来年はミュージカル『ジキル&ハイド』が控える栗原英雄が務める。

上演決定に伴い演出の小川絵梨子からコメント動画、豪華キャストたちからコメントも到着した。

キャストコメント一覧

森田剛(ヴォイツェック役)
19世紀前半の戯曲ですが根底には純粋な愛をテーマにしていて、現代に置き換えてもリンクする部分があると思います。痛みや苦しみを抱き、自分と向き合うヴォイツェックという人物に対して理解できる部分がたくさんあるので、舞台で表現することが今から楽しみです。演出される小川絵梨子さんと初めてご一緒するのも楽しみです。
ぜひ劇場へ生のお芝居を観にきてください。この作品を通じて何か感じること、救われることがあると思うので、きっと多くの方たちに共感していただけると思います。

伊原六花(マリー役)
小川絵梨子さん演出の舞台は何度も拝見し、いつかご一緒できたらと願っていました。なので今回、参加出来ると聞いた時はとても嬉しかったです。
まだ翻訳台本を読んだだけですが、このヴォイツェックを森田さんが、この登場人物達を素敵なキャストの皆さんが……と想像するとワクワクが止まりませんでした。
小川さんの演出をうけて、自分の中で未知なる発見をするかもしれません。沢山の期待を胸に、稽古に挑みたいと思っております。

伊勢佳世(ヴォイツェックの母親/マギー役)
出演のお話をいただいた時、自分の役を責任をもって表現できるのか、すごく悩みました。ですが信頼する小川絵梨子さんが演出し、この素敵な出演者の皆様との作品作りは、きっと面白い舞台になるんだろうな、とも思いました。
お金さえあれば…という現代にも通じる問題。
どんな作品を立ち上げられるか、私自身も熟慮しながら、稽古に挑みたいと思っております!

浜田信也(アンドリュー役)
社会によって個人の尊厳が奪われ、人への共感が欠如していく様子が、ヒリヒリと息苦しさをもって描かれた作品です。楽しく笑って観られる作品ではないかもしれませんが、この作品が問いかけてくる問題を観に来てくださった皆さんと共有出来たら、一つの希望になると思います。
いつも客席から見ていたステキな方々とご一緒出来る事が、緊張しつつもとても嬉しく光栄です。答えの出ない問題を、最後まで皆さんと一緒に考え続けたいです。

冨家ノリマサ(大尉役)
この名作と言われる『ヴォイツェック』に出演が決まり、嬉しさと共に沸々とする気持ちが入り混じっております。頂いた役も、小手先では到底敵わないことを原作台本を読んで理解出来るので、僕にとっては挑戦です。
演出の小川絵梨子さんをはじめ、主演の森田剛さん他全キャスト”はじめまして”のカンパニーで、この作品がこの先どうなって行くのか?今から楽しみでしょうがない。
観て下さるお客様とこの作品を同じ空間で共有する日を楽しみにしています。

栗原英雄(医者役)
今は正直言って、とても大変な戯曲を引き受けてしまったなぁと。
しかし、それを上回る程の小川絵梨子さんが演出する事への期待と喜びの中に居ます。
主演の森田さんや初めての方々との共演にワクワクしております。
作品の持つ力強さ、メッセージをお伝え出来るよう精進します。皆様劇場でお会いしましょう。

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作品情報

パルコ・プロデュース 2025『ヴォイツェック』

パルコ・プロデュース 2025『ヴォイツェック』

2025年9月22日(月)~9月28日(日)/11月7日(金)~11月16日(日)(リターン公演)
会場:東京芸術劇場 プレイハウス
企画・製作:株式会社パルコ

地方公演:
10月3日(金)〜5日(日) 岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場
10月8日(水)、9日(木) 広島・広島JMSアステールプラザ 大ホール
10月18日(土)、19日(日) 福岡・J:COM北九州芸術劇場 大ホール
10月23日(木)〜26日(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
10月31日(金)〜11月2日(日) 愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

詳細はこちら

スタッフ&キャスト

原作:ゲオルク・ビューヒナー
翻案:ジャック・ソーン
翻訳:髙田曜子
上演台本・演出:小川絵梨子
出演:森田剛 伊原六花 伊勢佳世 浜田信也/中上サツキ 須藤瑞己 石井舜 片岡蒼哉/冨家ノリマサ 栗原英雄

1979年2月20日生まれ、埼玉県出身。
近年の主な出演作に、舞台『台風23号』(24)、『ロスメルスホルム』(23)、『みんな我が子』-All My Sons(22)、『FORTUNE』(20)、映画『雨の中の慾情』『劇場版 アナウンサーたちの戦争』(24)、『白鍵と黒鍵の間に』(23)、『前科者』『DEATH DAYS 劇場版』(22)、ドラマ『インフォーマ』(23)などがある。

1999年6月2日生まれ、大阪府出身。
近年の主な出演作に、舞台『台風23号』ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』(24)、『夜の女たち』『海王星』『ウエスト・サイド・ストーリー』(22)、ドラマ『肝臓を奪われた妻』(24・日本テレビ)、『ブギウギ』(23-24・NHK)など。現在『パラレル夫婦 死んだ"僕と妻"の真実』(フジテレビ)にて主演を務め、7月期のドラマ『恋愛禁止』(読売テレビ)でも主演を務める。

1981年5月30日生まれ、神奈川県出身。
近年の主な出演作に、舞台『Bug Parade/バグ・パレード』(25)、『La Mère 母』『Le Fils 息子』『て』(24)、『Q:A Night At The Kabuki』『腹黒弁天町』(22)、映画『じょっぱり-看護の人 花田ミキ』(24)、ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』(25・フジテレビ)、『TRUE COLORS』(25・NHK)、『虎に翼』(24・NHK)などがある。

1979年7月13日生まれ、東京都出身。
近年の主な出演作に、舞台『ずれる』(25)、『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』『Le Fils 息子』(24)、『無駄な抵抗』『人魂を届けに』(23)、映画『遠いところ』(23)、ドラマ『法廷のドラゴン』(25・テレビ東京)、『TRUE COLORS』(25・NHK)、『無能の鷹』『民王R』(24・テレビ朝日)など。2013年、第47回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。

冨家ノリマサ

アーティスト情報

1962年3月4日生まれ、神奈川県出身。
近年の主な出演作に、舞台『ストレンジラブ』(25年)、『蒼い薔薇のシグナル2024年~人は燃え尽きるから面白い~』ミュージカル『OUR BLUE PLANET~銀河鉄道の夜に~』(24)、映画『最後の乗客』『侍タイムスリッパー』『愛のぬくもり』(24)、ドラマ『失踪人捜索班 消えた真実』(25・テレビ東京)、『コンシェルジュの水戸倉さん』(25・BS日テレ)など。

1965年7月4日生まれ、栃木県出身。
近年の主な出演作に、ミュージカル『イリュージョニスト』(25)、舞台『破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜』『エウリディケ』(24)、『レイディマクベス』(23)、ドラマ『虎に翼』『3000万』(24・NHK)、『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』(23・フジテレビ)、『鎌倉殿の13人』(22・NHK)など。来年にはミュージカル『ジキル&ハイド』への出演を控える。

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