4人が明かす水上恒司・山下美月と共演した印象とは?
映画『火喰鳥を、喰う』に森田望智、豊田裕大、麻生祐未、吉澤健が出演決定 新カット3点も解禁
2025.05.06 12:00
©︎ 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会
2025.05.06 12:00
10月3日(金)より全国公開される水上恒司主演映画『火喰鳥を、喰う』の追加キャストが解禁された。
原作は、第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した同名小説。監督は『超高速!参勤交代』シリーズや『シャイロックの子供たち』(23)などを手がけた本木克英で、脚本は『ラーゲリより愛を込めて』(22)や『ディア・ファミリー』(24)の林民夫が担当する。
物語の舞台は信州のとある村。ある日主人公・久喜雄司の先祖の墓石から戦死した久喜貞市の名前が削られ、同じ日に“ヒクイドリ、クイタイ”という生への執着が記された貞市の日記が届く。それを境に、雄司と妻・夕里子の周囲では不可解な出来事が相次ぎ、存在しないはずの“過去”が少しずつ“現実”を侵食していく。
映画単独初主演となる水上恒司が演じるのは、主人公・久喜雄司。雄司の妻・夕里子役に、元乃木坂46のメンバーで多方面で活躍の場を広げる山下美月。超常現象に造詣が深く、大学時代の後輩である夕里子からの依頼を受け不可解な現象の解明に乗り出す北斗総一郎役を、映画単独初出演となる宮舘涼太(Snow Man)が演じる。

今回解禁された第2弾追加キャストは4名。久喜家を訪ねる新聞記者・与沢一香役を演じたのは、Netflix『全裸監督』シリーズで注目を集めて以降、映画『さがす』(21)や連続テレビ小説『虎に翼』(24)など話題作に出演し続ける森田望智。久喜家に貞市の日記を届ける重要な役を担った森田は、その役作りについて「(本作で起こる不可解な出来事に)恐怖は感じながらも、与沢の突き進む力はどこから湧き出てくるのだろう。なぜ記者になったのか、なぜ世の中にこの記事を届けたいのか、ということを考えながら、その熱い気持ちの根源を一つ一つ探していくような日々でした」と明かし、共演した水上・山下について「お二人ともすごく穏やかな空気をお持ちで、心地よい距離感でお芝居することができました」と振り返った。水上に対しては「ご自身の役まわりだけではなく、客観的に作品を見ながら動いていらっしゃるんだなと思って。すごく頼りっぱなしで助けられました」とリスペクト。山下に対しても「私はホラーが苦手で、撮影中も怖いなと思いながら過ごしている中、和かな笑顔でたくさん話してくださって。山下さんと話すと心が洗われました」と穏やかな撮影現場だったことをうかがわせた。

夕里子の弟・瀧田亮役を演じるのは、MEN’S NON-NOの専属モデルとして活躍する一方、オーディションで生徒役を勝ち取り出演に至った日曜劇場『御上先生』(25)でも注目を集めた豊田裕大。初となる本木組への参加について「現場に入ってみたら、(監督が)“今の良かったよ”とフランクに接してくれる方だったので、自分の思った通りにチャレンジしてみようと思える現場で、ご一緒できて楽しかったです」と撮影の充実ぶりを振り返る。さらに同い年の水上・山下から刺激を受ける場面も多かったといい、水上については「同い年なのにここまで落ち着いている人がいるんだと思うくらい」と印象を明かし、「座長として細かいところにも気遣ってくださっていましたし、とても尊敬しましたし、まっすぐさみたいなものを真似したいなと素直に感じました」と尊敬の眼差しを向けた。一方、山下とは「僕が初めて出演した映像作品でご一緒させていただいたことがあって。今回が2回目(の共演)でした」と説明し、「とても緊張しましたが、撮影以外でもフランクに声をかけてくださったので、夕里子との関係性も計りやすくて助かりました」と明かしている。
さらに、雄司の母・久喜伸子を演じるのは、映画『PERFECT DAYS』(23)など、映画・ドラマ問わず幅広い作品で“バイプレイヤー”として活躍を続ける麻生祐未。本作では、未亡人の哀しみと遺された家族への愛情を絶妙なバランスをもって表現している。雄司の祖父で怪奇現象を巻き起こす日記の持ち主・貞市の弟、久喜保役は、映画『凪待ち』(19)で第74回毎日映画コンクールで男優助演賞を受賞した、若松作品の常連である吉澤健が務める。

また、追加キャストとともに新カットも解禁。乱暴に傷をつけられた久喜家の墓の前で呆然と立ち尽くす雄司と夕里子の姿をはじめ、与沢が届けた貞市のものと思しき日記を手にとる久喜一家の様子を捉えた、どこか異様で不穏な空気が漂う3点となっている。
場面写真 ©︎ 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会