2025.03.14 18:00
2025.03.14 18:00
人気RPG『聖剣伝説』の30周年を記念した舞台『聖剣伝説3 TRIALS of MANA THE STAGE』が現在上演中。その舞台から、3月16日に行なわれる東京千穐楽の生配信と1週間のアーカイブ配信が決定した。
主役のデュランを演じるのは超特急の小笠原海。共に冒険に出るのは青柳塁斗、飯窪春菜、礒部花凜、阿久根温世(ICEx)、宮崎あみさ、最上もが、高尾楓斗(ONE N’ ONLY)といった多彩なキャスト陣。ゲームファンのみならず注目の本作で主演を務める小笠原に、この舞台に懸ける想いや演じることについて話を聞いた。

デュランと似ている部分は、守りたいものに対する思いの強さ
──最初に今作の出演が決まった時の気持ちから教えてください。
すごくうれしかったです。マネージャーさんに「舞台やりたいです」みたいな話はよくしていたので、お話をいただけたことが純粋にうれしかったですし、「聖剣伝説」という歴史ある作品シリーズに携わらせていただけるということもすごく光栄だなと思いました。
──「聖剣伝説」をプレイされたことは?
それまではなかったんですが、今作のお話をいただいてからプレイさせていただきました。実際にプレイしてみて、「これは人気になるわ!」と思いました。周回したくなるんですよね。もちろんゲーム部分も魅力なんですけど、主人公と、ほかのキャラが一緒にいることによる面白さがあって。ゲームでは6人のうち3人を選ぶわけですが、その組み合わせのバリエーションが相当数あるので、それぞれの組み合わせでやりたくなるなと思いました。
──今作の話を聞いてからプレイしたということですが、どういった視点でプレイしましたか?
僕がプレイしたのはリメイク版(『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』)だったので、僕が演じるデュランには江口さん(江口拓也)のボイスが入っていて。江口さんの声は参考にしつつ、でも江口さんとまったく同じだとモノマネになってしまうので「自分だったらどうやるんだろう」ということも考えながらプレイしていたかなと思います。

──そんな『聖剣伝説3』の舞台に出演されますが、脚本を読んだ印象を教えてください。
『聖剣伝説3』の世界観をぐっとわかりやすくしているなと思いました。それから、さっき言ったようにゲームでは3人しか動かせないところが、舞台では6人で動ける。そこが原作ファンの方からすると夢のようなポイントだなと思いました。
──今「原作ファンからすると」という言葉が出ましたが、原作にファンがいる作品だからこその不安やプレッシャーなどは感じますか?
不安はないですけど、今年で30周年を迎える人気作なわけで。30年分のいろいろな方の思いや、原作に対するリスペクトはしっかり持って大切に演じたいなと思っています。
──海さんが演じるのは、草原の王国フォルセナ出身で国を愛し、負けず嫌いな性格の傭兵として仕えるデュラン。デュランというキャラクターをどのような人物だと捉えていますか?
すごく負けず嫌いで、荒々しいというか泥くさいというか。すごくまっすぐな青年だなと思います。でもそういった面だけでなく、自分が大切だと思ったもの、守りたいと思ったものに対してもまっすぐなところがすごくカッコいいキャラクターだなと思いました。
──ご自身と似ているところはありますか?
僕は荒々しくはないですけど、大切だと思ったもの、守りたいと思ったものに対する思いの強さみたいなところは近い部分があるのかなと思っています。

──特に演じるのが楽しみなシーンはありますか?
殺陣ですね。日本刀での殺陣はやったことがありますが、西洋の剣での殺陣は初めてなのですごく楽しみです。殺陣は見るのも好きなので、実際に自分が演じるときも、見ている方が思わず反応して体が動いてしまうくらいの迫力が出せたらいいなと思っています。
──西洋の剣、しかも今回は魔法も使うわけですもんね。
はい。剣も長いし、髪の毛のボリュームも多いし。一般的な殺陣とは全然違うものになると思うので。
──ビジュアルのお話が出たところで。ビジュアル撮影で実際に衣装を着られたときの感想はいかがでしたか?
いや〜、「実際のキャラクターが身に纏っていたものが、現実世界に出てくるんだ!」という感動がありました。ただ、衣装のスタッフさんは、そのまま再現するんじゃなくて、「戦ってきているからダメージが入っているよね」とか、「デュランの性格だったらそんなに手入れしないよね」みたいなことも汲み取って、土汚れとかも入れてくださっているんですよ。だからちゃんと“三次元”になっているなというのも感じました。

──その衣装のこだわりについては、説明を受けたんですか?
というかフィッティングしながら、僕にも意見を聞いてくれて。僕も「デュランは、剣はすごく大事にすると思うけど、自分が負けるわけないと思っているから、鎧はあんまり磨かなそうですよね」といった話をさせてもらいました。
──ではファンの方は、ぜひそういうところにも注目してみると面白いかもしれないですね。
はい、注目してもらえたらうれしいです。
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