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INTERVIEW

『アンダーニンジャ』で初参加した福田組で得たものとは?

ターニングポイントを重ねて大きな夢に、山本千尋が語る“できることをする”という喜び

2025.02.07 18:00

2025.02.07 18:00

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賢人さんとのアクションで目標が一つ達成できました

──そんなシーンもある山田美月を、どのようなキャラクターだと捉え、演じる上ではどのようなことを意識しましたか?

私は原作を読んでいたとき、「まさか彼女がこういう出方になるとは!」と、いい意味で裏切られたんです。だから映画を観た方にも、私と同じように感じてもらいたいと思って試行錯誤しました。彼女は掴めないキャラクターなので、あえて掴もうとせずに、私としても福田組が初めてでしたし、その場で考えながらいこうという気持ちでいました。

映画『アンダーニンジャ』より

──役作りで髪をばっさり30センチ以上切られたそうですね。

そうなんですよ。私はもともとスーパーロングだったのですが、山田はセミロングくらいなので。ウィッグという手段もあったのですが、極力ナチュラルにしたいなと思いましたし、髪を切るいい機会なのかなと思って。こういう機会がないと、なかなか髪型を変える機会やきっかけがないので、楽しくイメチェンできました。ヘアドネーションにも出せました。

──そのほかに、原作があるからこそこだわった役作りがあれば教えてください。

みんな個性が豊かなので、彼女のキャッチーなところは絶対に真似したいなと思っていました。今回の台本にはなかったのですが、原作を読んでいるのでどうしてもやりたくなったポーズがありまして。

──コメディ好きが炸裂していますね。

そうなのかも(笑)。実際にやってみたら、福田監督からも「それはいらない」と言われなかったですし、ナチュラルなお芝居ではないかもしれないですけど、演じていて楽しかったです。そういうところは原作を参考にさせてもらいました。

──今作ではしっかりアクションシーンもありましたが、アクションシーンはいかがでしたか?

忍者というと昔の日本みたいなイメージがありますけど、今回はドローンが出てくるなど近未来的。アクション部の皆さんがすごく試行錯誤してくださって、その結果、アクション練習の初日にはもうすべての立ち回りがついている状態でした。しかも初回の練習から(山﨑)賢人さんも一緒で。2回目のアクション練習のときには、もうすべての動きを一通りできるようになっているという、とてもスムーズな撮影でした。早々に質を上げる段階に進めたので、すごく安心しながらできました。撮影は洞窟の中ですごく寒かったのですが、過酷な中だからこそできるアクションもあると思うので、そういう意味でもいい経験ができたなと思いました。

──ちなみに、忍者的な動きというのは難しいものですか? それとも山本さんとしてはやったことある動き?

忍者的な動きに関しては私よりも賢人さんのほうが多くて、私はそこまで大変なことはしていないのですが、キャラクターとして、破壊的な強さがある役だったので、その強さを見せるのが難しかったですね。本当に強い人って動き一つで終えられるからあまり立ち回りが多くないんです。だから「一つの振りで“あ、この人は強いんだな”って思ってもらえるためにはどうしたらいいんだろう」ということをずっと考えていた気がします。

──今回のアクション撮影は楽しかったですか?

楽しかったです。賢人さんと、アクション作品で何度もご一緒させていただいているにもかかわらず、アクションを一緒にしたことがなかったので、目標が一つ達成できました。

──アクションも含めて、山﨑さんと対峙していかがでしたか?

賢人さんへの信頼感から初めての手合わせとは思えない安心感がありました。少し長い立ち回りのシーンがあったのですが、そこも確か一発OKで、「あんなに練習したのに、さくっとうまくいっちゃったね」と言いながらハイタッチした記憶があります。

──山﨑賢人さんのほかに、共演者とのやりとりで印象的だったことがあれば教えてください。

これまで制服を着て、みんなと教室で授業を受けるという役柄はやったことがなかったので、すごく新鮮でした。教室の全景を撮っているときって、そこまで一人一人にお芝居を付けられるわけじゃないんですよ。だからそのなかでいかに高校生の日常を演じるかを考えるのがすごく楽しかったです。空き時間になったら隣の教室で浜辺美波さんと談笑したのも放課後みたいで楽しかったです。

──浜辺さんとはどんなお話を?

お誕生日が一緒なんですよ。だからその話をしたり。あと、浜辺さんは犬を飼っていて、私も犬を飼っているので、「あれがいいよ」とか「どれくらいの頻度でトリミング行ってる?」とか。犬の話ばっかりでしたね。

雲隠九郎役の山﨑賢人、野口彩花役の浜辺美波

──山本さんにとって初めてのことも多かったと思いますが、この『アンダーニンジャ』という作品に出演したことで山本さんが得たものはどのようなものでしょうか?

念願の福田組でコメディができたという喜びがありましたし、しっかりアクションもさせていただいて、やりたいことを全部やらせてもらったという感覚があります。“あざとキャラ”も初めてだったのですが、“演じる”というよりも弾けるような感覚でやらせてもらいました。

──『アンダーニンジャ』は忍者が高校に潜入して戦うという物語ですが、もし山本さんがどこかに潜入して何かをするならどこに潜入したいですか?

潜入とは違うかもしれないですが、地球の裏側など自分の見たことない土地には行ってみたいなと思います。あと動物に生まれ変わって、動物はどういう会話をしているのかを見てみたいです。

──愛犬家ならではの発想ですね。生まれ変わるなら犬がいいですか?

うーん、猫のほうがいいかな。犬だと同じ感覚になっちゃうから、ちょっと離れて猫とか違う動物から犬を見たいですね。

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初めて俳優業の面白さを教えてくれた存在

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作品情報

アンダーニンジャ

©︎花沢健吾/講談社 ©︎2025「アンダーニンジャ」製作委員会

©︎花沢健吾/講談社 ©︎2025「アンダーニンジャ」製作委員会

アンダーニンジャ

2025年1月24日(金)公開
2025年製作/123分/G/日本
配給:東宝

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

山﨑賢人
浜辺美波
間宮祥太朗 白石麻衣
山本千尋 宮世琉弥 坂口涼太郎 長谷川忍(シソンヌ)
木南晴夏 ムロツヨシ / 岡山天音 平田満 佐藤二朗

原作:花沢健吾『アンダーニンジャ』(講談社「ヤングマガジン」連載)
脚本・監督:福田雄一
プロデューサー:若松央樹 大澤恵 松橋真三 鈴木大造
制作プロダクション:クレデウス
主題歌:Creepy Nuts「doppelgänger」

1996年8月29日生まれ、兵庫県出身。
世界ジュニア武術選手権大会の槍術部門で2度優勝、JOCジュニアオリンピックカップの長拳、剣術、槍術部門では3年連続優勝の実績を持つ。
2014年には「太秦ライムライト」でヒロインとして映画初出演。2017 年には特撮ドラマ「ウルトラマンジード」のヒロイン・鳥羽ライハ役を演じる。
そのほか主な出演作にNHK大河ドラマ「鎌倉殿の 13 人」、Netflix オリジナルドラマ「今際の国のアリス シーズン 2」、映画「キングダム 2 遥かなる大地へ」、劇団☆新感線「天號星」、映画『赤羽骨子のボディガード』などがあり、TBSドラマストリーム「埼玉のホスト」では連続ドラマ初主演を務めた。
2025年には、時代劇ドラマ 「はぐれ鴉」の放送を控えている。

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