室井滋、若葉竜也、豊原功補、松尾貴史ら実力派も集結
深川麻衣が“京都愛”が強すぎる主人公を演じる『ぶぶ漬けどうどす』6月公開決定、特報映像解禁
2025.01.28 08:00
©︎2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会
2025.01.28 08:00
深川麻衣の主演映画『ぶぶ漬けどうどす』が6月6日(金)より公開されることが決定し、特報とティザービジュアルが解禁された。
本作の舞台となるのは、歴史に名を残す寺社仏閣が点在する美しい街並みや、悠久の時を超えて受け継がれてきた伝統文化が世界中の人々を魅了する古都・京都。そんな京都が大好きすぎて街のいちばんの理解者になろうとした主人公が、思いもよらず引き起こした大騒動を描く。脚本は『his』(20)や『そばかす』(22)の脚本家・アサダアツシが構想に7年を費やした完全オリジナル作品となり、監督は『南瓜とマヨネーズ』(17)や『白鍵と黒鍵の間に』(23)などの冨永昌敬が務める。
騒ぎの火種となるのは、「本音と建前」を使い分ける京都の県民性。その技を器用に駆使する〈京都人〉と東京から来た〈ヨソさん〉である主人公との攻防が面白おかしく展開されるが、それは京都という迷宮への入口に過ぎず、〈ヨソさん〉も〈生粋の京都人〉さえも京都を愛すれば愛するほど、奥の深すぎる不可思議なこの街に飲み込まれてゆく。
映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(23)や『嗤う蟲』(25)など、シリアスからコメディまで多彩に演じる深川麻衣が演じるのは、東京から京都の老舗扇子店に嫁いできたフリーライター・澁澤まどか。京都を愛するあまり暴走してしまう役を演じ「強烈な個性を持つ登場人物の皆さんと、初めてご一緒できた冨永監督の、何が飛び出すか分からない玉手箱のような演出に心が踊る撮影の日々でした」とコメントしている。
まどかの義母である老舗扇子店の女将・澁澤環には、40年以上のキャリアを持ち今なお活躍の幅を広げる室井滋。義理の娘となるまどかをにこやかに迎える笑顔は、果たして本音なのか建前なのか。室井は、行楽客で賑わう秋の京都で正真正銘の老舗を借りて敢行した撮影を振り返り「インバウンドで大盛り上がりの街なかで、ロケ中にも、京都のリアルな違和感を覚えました。冨永監督のそれらを見逃さない視線がとても面白かったです」と語る。
さらに、まどかの仕事仲間である漫画家・安西莉子役に小野寺ずる、京都の老舗料亭の女将・竹田梓役を片岡礼子、まどかの夫で扇子店の長男・澁澤真理央役の大友律、まどかが出会う大学教授・中村航役に若葉竜也、まどかの義父で環の夫・澁澤達雄役を松尾貴史、京都で不動産業を営む上田太郎役に豊原功補ら、日本屈指の実力派俳優たちが集結した。
物語は、京都で450年続く老舗扇子店に東京から嫁いできたフリーライターのまどかが、老舗の暮らしぶりをコミックエッセイにしようと取材を始めるところから始まる。解禁された特報では、義実家や街の女将さんたちに取材を続けるまどかが、京都の文化を知らないばかりに彼らの「本音と建前」に戸惑い、翻弄される様が描かれている。「ぶぶ漬け」とはお茶漬けのことで、タイトルの「ぶぶ漬けどうどす」とは京都の人が早く帰って欲しいお客に対して本心を隠して遠回しに言う言葉のこと。ティザービジュアルは「なんでも言葉通りに受けとったらあかんで」というコピーと共に扇子で口元を隠したまどかの意味深な表情を捉え、京都の隠したがる文化を暗喩した一枚になっている。
コメント一覧
深川麻衣(澁澤まどか役)
今回京都を舞台に、「本音」と「建前」に翻弄される女性、まどかを演じました。
強烈な個性を持つ登場人物の皆さんと、初めてご一緒できた冨永監督の、何が飛び出すか分からない玉手箱のような演出に心が踊る撮影の日々でした。
結末はハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、見る方によって感想が分かれると思いますが、奇想天外でじわじわとクセになるお話です。
何より京都の方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。
室井滋(澁澤環役)
京都の中の本物と偽物が区別がつき辛い時代に突入!
インバウンドで大盛り上がりの街なかで、ロケ中にも、京都のリアルな違和感を覚えました。
冨永監督のそれらを見逃さない視線がとても面白かったです。
――因みに、本当に偶然なのですが、劇中に登場する老舗扇子店は20年来大ファンのお店で、お中元の品々を買い続けております。
京都の御縁に呼ばれたみたいで、それも含めて驚きの連続でした。
冨永昌敬(監督)
『ぶぶ漬けどうどす』の公開のお知らせを嬉しく思います。
おととし紅葉まっさかりの京都で撮影した本作は、商家の嫁と姑を演じた深川麻衣さんと室井滋さんを中心とした愉快なホームドラマでありつつ、ひとくちに説明しにくいテーマを持った映画でもあります。
6月の公開に向けて、この映画の狙いを少しずつ紹介していきたいと思っています。
よろしくお願いします。
アサダアツシ(企画・脚本)
企画立案から公開まで7年かかりましたがようやく皆さまにご覧いただけることになりとても嬉しいです。
これは京都を愛してしまった澁澤まどかという女性の<ラブストーリー>です。
まどかは京都に認められたいと献身的に尽くしますが、相手は一筋縄ではいきません。
まどかは京都に振り回されて打ちのめされますが、それでもめげずに京都への愛を強めていきます。
まどかの思いは果たして京都に届くのか?奇想天外なストーリーと予測不可能な結末が待っています。
ぜひ劇場で見届けて下さい。