2025.01.16 07:00
©︎「アポロの歌」製作委員会・MBS
2025.01.16 07:00
佐藤勝利(timelesz)と髙石あかりがダブル主演を務めるドラマ『アポロの歌』が2月18日よりMBS/TBSドラマイズム枠にて放送開始されることが決定し、ティザー映像が解禁された。
1970年に「週刊少年キング」で連載された鬼才・手塚治虫氏原作の壮大なSF青春ストーリー「アポロの歌」を現代解釈し、実写ドラマ化する本作。人間のダークな部分を掘り下げた手塚治虫のノアール作品“黒手塚”とも呼ばれており、大きな叙情詩の中で手塚が真っ向から愛を描き讃歌を謳った傑作として、今改めて注目を集めている。手塚はこの物語について「愛のいくつかのケースについて、それが人間の生き方とどうかかわりがあるかを描きたいと思いました」との言葉を残しており、今回手塚プロダクション監修のもと現代解釈版の物語として蘇ることに。なお公式SNSでは昨年11月より作品名を伏せた状態で主演二人のビジュアルを三度に渡って公開され、様子の違う3つの写真にファンからは情報解禁を待ちわびる声があがっていた。
そして本日ついに明かされた物語は、繰り返す“愛の試練”により人間の愛と業を見つめるダークファンタジー。幼少期に起きた母親とのトラウマで、愛を憎むようになった近石昭吾(ちかいし・しょうご)は、愛してもいない女性の家に転がり込んでは金をもらい生活を続けていた。幼馴染の渡ひろみ(わたり・ひろみ)との関係だけは特別な何かを感じていたが、ある日ひろみが自らに好意を抱いていることを知った昭吾は、愛を憎むが故に決定的な間違いを犯しひろみを死なせてしまう。行きついた世界で、女神にある罰を言い渡された昭吾。それは「何度生まれ変わっても一人の女性を愛し、結ばれる前に死ぬ」というものだった。逃れられない転生のループと女神の啓示により、昭吾はいくつもの世界をさすらいながら愛と向き合うことになる。
幼少期のトラウマのせいで愛を軽蔑して生きている大学生・近石昭吾役には、Sexy Zoneのメンバーとして2011年にデビューし、映画『ハルチカ』や『ブラック校則』、ドラマ『青野くんに触りたいから死にたい』などで主演を務め、俳優としても頭角を現す佐藤勝利。「2024年下半期 国宝級イケメンランキング」NOW部門1位に選ばれ、グループ改名後に実施した新メンバー募集オーディション「timelesz project」はNetflixランキング1位を獲得、ダウ90000蓮見翔とのコントライブ「佐藤勝利のすべて」ではプロデューサーを務めるなど、マルチな活躍でも注目を集める佐藤が本作で2年ぶりにドラマ主演を飾り、前人未到のパラレル・ラブストーリーに挑む。
また、昭吾の幼なじみで歌手になる夢を見ながらバーで働いている渡ひろみ役には、映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで大きな注目を集め、2024年には映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』で第49回報知映画賞の助演女優賞を受賞、映画『きみの色』の声優や日曜劇場『御上先生』のレギュラー出演、さらに2025年度後期放送予定のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインに抜擢されるなど、その圧倒的な存在感と真摯で確かな演技力に今最も大きな注目を集める髙石あかりが決定。
全話の監督・脚本を務めるのは、『チワワちゃん』(2019年)、『疑惑とダンス』(2019)、『とんかつDJアゲ太郎』(2020年)、『真夜中乙女戦争』(2022)などの話題作で注目を集める二宮健。手塚治虫作品を長く親しんできたという二宮により新解釈版「アポロの歌」が約50年ぶりに蘇り、前人未踏の愛の物語が動き出す。
併せて解禁された1分間のティザー映像は二宮健監督が自ら編集を担当。ダブル主演の2名と二宮監督からコメントも到着している。
コメント一覧
佐藤勝利(近石昭吾役)
企画書の表紙に描かれている手塚治虫先生の絵を一目見て、この世界に入らせて貰えるなんて光栄過ぎる、演じさせていただけたら何より幸せだな、そう思いました。
それから原作を読んでみると、一見複雑な物語に見えましたが、非常にシンプルに一貫して愛を主題にしているなと感じました。
僕が演じる近石昭吾は、愛を拒絶して生きている青年です。また、本当の愛を知ってしまうと、その時いる世界とは違う世界に移動してしまう業を背負っています。
とても難しい役所でしたが、共演させていただいた髙石あかりさんと一緒に、人間の愛とは何かというのを見つめながら演じさせていただきました。今回のドラマでは手塚プロさんのご協力のもと現代解釈版でお届けいたします。
愛をテーマにする作品は非常にシンプルですが、手塚先生の独創的な世界観と、二宮監督による現代を切り取る視点によって、愛というものを再発見していただける作品となりました。MBS/TBSドラマイズム「アポロの歌」ぜひご覧ください!
髙石あかり(渡ひろみ役)
原作を読んだ時、手塚さんの描く幾つもの愛は歪んでいるように見えてとてもピュアなものにも感じられました。二宮監督が本質の部分をより伝わりやすく台本に起こしてくださり、私はいくつもの役を演じるにあたって、まずどの役にもあるこの純粋な気持ちを1番大切にしようと思いました。
持ち込んだアイデアを二宮監督が面白いと膨らませてくださったお陰で、自分の範疇を超えた場所で挑戦し続けられた気がします。この作品を通じて、愛の形も様々で、家族や友人、恋人、表現も人それぞれ。だけど形は違えど確かに同じ愛がそこにはあると学びました。
一人でも欠けてしまえば作ることの出来なかった作品だと思います。この作品に出会えて良かったです。
二宮健(脚本・監督)
『アポロの歌』は、自分の礎を築いた手塚治虫先生の作品の中でも、特に心を揺さぶられた一作です。
手塚マンガのスターシステムが描く主人公像を繊細で力強く体現してくださった佐藤勝利さん。多大なる情熱と想像力を持って作品の世界を大胆に広げてくださった髙石あかりさん。そして、共に駆け抜けてくれたキャスト、スタッフたち。皆の力が結集し、この作品でしか語ることのできない壮大な愛のドラマが完成しました。愛とは、時に苦悩や不自由を伴いながらも、生命の存在を支える根源的なテーマです。
ぜひご覧ください。