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INTERVIEW

ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』で4年ぶりに地上波主演

伊藤健太郎、27歳の解体新書 様々なキーワードで表裏なしの人生観に迫る

2025.01.16 18:00

2025.01.16 18:00

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愛される人だ。言葉に嘘がなくまっすぐで、決して自分を飾ったり良く見せようとしない。誰に対してもフェアでオープン。だから、気づけば彼の周りは笑顔で溢れている。

俳優・伊藤健太郎、27歳。1月9日にスタートしたドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』で約4年ぶりの地上波連ドラ単独主演を務める。演じるのは、仕事は完璧ながら慎重な性格ゆえに小説家の夢に踏み出すことができずもがいている漫画編集者、健斗だ。

「Z世代」「自己肯定感」「自分を変えた出会い」「日々の癒し」──様々なキーワードをもとに、人間・伊藤健太郎を大解剖する。

伊藤健太郎

一番大事なのは自分が楽しいか楽しくないか

──ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』はZ世代の恋と人生を描いたお話です。Z世代に対して、伊藤さんはどんなイメージをお持ちですか。

僕、最近自分がZ世代だって知ったんですよ。Z世代という言葉は知っていたけど、それが何歳くらいのことを言うのかをわかっていなくて、あ、自分もなんだって。だから、まあ正直に言うと、ひと括りするなよというのはありますよね(笑)。

──言われている方はピンと来なかったりしますよね。

僕が演じる健斗みたいな、なかなか本音で自分自身を表現できない人が多いというのはわからなくはないんです。でもそれもSNSが普及して、コロナもあったりして、面と向かって人と話す機会が少ないからそうならざるを得なかったところもあるだろうし、一概には言えないよなって。

ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』第1話予告

──ということは、伊藤さん自身は、いわゆるZ世代な性格ではない?

そうですね。わりと言いたいことは言うし、なるべく本音で人と付き合いたい人間です。

──こうしたインタビューでも、あんまり自分をつくらないですよね。

つくり方がわからないっていうのがありますけど(笑)。なんかブレちゃいそうだし、つくってもバレると思うし。だったら、自分は自分でいたほうが楽しくいられるというか、健全なのかなって。

──そんなふうに自分でいられるのって自己肯定感がちゃんとあるからなのかなという気もします。本作でも自己肯定感というワードがキーになっていますが、自己肯定感についてどう思いますか。

自分が自己肯定感が高いかどうかはわからないですけど、なるべく低くいないほうがいいんじゃないかなとは思いますね。「俺なんて」と思ったことがない。それって親に申し訳ないじゃないですか。「俺なんて」と思わないように、他のところで帳尻合わせようとするタイプかもしれないです。それはこの職業をしているからというのもありますけど。

──それこそ俳優という職業は他の人と比べられやすい仕事ですし、自己肯定感が削られる場面は結構ありそうです。

もちろん同世代の仲間がいい仕事をしていたらすごいと思うし、俺もこの役をやりたかったと思うことはあります。でもいくらそう考えたって、その役が自分に与えられることはないですし、その人が演じているからこそ素敵な作品になっているとも思うんです。だから、そういうことに対してネガティブに入ることはしないようにしているというか。マイナスな感情で自分の中の何かが失われることは今はもうまったくないです。

──あまり卑屈にならないわけですね。

ならないですね。ちょっと言い方が悪くなっちゃうんですけど、そんなに興味がないんだと思う(笑)。人は人、俺は俺、というのが僕のベースの考えで。それこそ僕がやった役を他の人が見て自分もやりたかったと思っていることもきっとあるだろうし。考え出したらキリがないので、その役とはご縁がなかったんだなとスパッと切り替えます。

──そのマインドは何から育まれたのでしょう。親御さんがそういう教育方針だったとか?

直接口で「人は人。お前はお前」みたいなことを言われたわけではないですけど、わりと親もそういう考え方の人だと思います。あと、小さい頃からいいことをしたら褒めてもらえる家ではあったかな。もちろん怒られることもありますけどね。今でもいい結果を残したら、うちの親はすごく褒めてくれるので、そういう親のもとで育つ中で何かしら育まれたものはあるのかもしれない。

──健斗は小説家という夢を持ちながら、その気持ちに見て見ぬふりをしている男ですが、じゃあ伊藤さん自身は自分のやりたいことに蓋をすることはない?

やりたいことがあったら、まずは1回やっちゃいます。で、向いていなかったらやめる。この仕事自体、すごくやりたくて始めたというわけではなくて。ちょっとやってみようかなという気持ちで始めたら、どんどん面白くなってのめり込んでいったという感じなので。小さい頃から好奇心旺盛な子どもだったんですよ。だから、やりたいことはすぐやっちゃいます。

──その先にある成功や失敗は特に気にしないんですか。

気にしないですね。それよりも楽しいか楽しくないかでジャッジします。

──ご自分の中の評価軸がはっきりしてるんですね。

この仕事で言えば、しんどいことはたくさんあります。寝られない日が続くことだってあるし。でも、そこも含めて楽しいと思えるかどうか。そして、楽しいと思えているから続けているんだと思います。言葉にするのが難しいんですけど、僕の中でイメージがあるんですよ。

──イメージ?

自分の心の中に天秤があって、秤が楽しいに傾いている限りは続けるけど、楽しくないと思ったらやらない。楽しいが、すべての物事におけるジャッジポイントなんです。

──つまりそれは、他者からこれをすれば成功するよと言われるようなことでも、自分の秤が楽しくないに振るのであれば……

やらないです。人の評価より自分の評価。そこはもう絶対ですね。

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伊藤健太郎の人生を変えた出会いとは

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作品情報

カンテレ×FODドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』

カンテレ×FODドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』

2025年1月9日(木)スタート 
カンテレ:毎週木曜24:25~24:55(初回24:40~25:10)
フジテレビ:毎週木曜26:25~26:55(初回26:40~27:10)
配信:カンテレ放送同時にFODで配信スタート
TVer、カンテレドーガでも配信

キャスト&スタッフ

出演:伊藤健太郎 愛希れいか 弓木奈於(乃木坂46) 鈴木大河(IMP.)  伊勢佳世 氏家恵
外原寧々 藤本悠輔・森永悠希/佐戸井けん太・遠山俊也/松下優也/金井勇太
脚本:吉田ウーロン太 石黒麻衣 木村淳 中林佳苗
主題歌:リュックと添い寝ごはん「灯火」(Speedstar Records / Victor Entertainment)
オープニング曲:チョーキューメイ「未恋」(神宮前レコード)
プロデューサー・監督:木村淳(カンテレ)
監督:髙山浩児(メディアプルポ) 中村剛
制作協力:メディアプルポ
制作:カンテレ 博報堂DYメディアパートナーズ

伊藤健太郎

アーティスト情報

1997年6月30日生まれ。東京都出身。
主な出演作に「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(14)、『デメキン』(17)、『コーヒーが冷めないうちに』(18)、「今日から俺は!!」(18)、「スカーレット」(19〜20)、『弱虫ペダル』(20)、『宇宙でいちばんあかるい屋根』(20)、『十二単衣を着た悪魔』(20)、『冬薔薇』(22)、『静かなるドン』(23)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23)『光る君へ』(24)などがある。

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