“アメリカ統治下の沖縄”を伝えるビジュアル第2弾解禁
妻夫木聡×広瀬すず×窪田正孝×永山瑛太共演、大友啓史が戦後沖縄のリアルを描く『宝島』公開日決定
2025.01.07 12:00
©︎真藤順丈/講談社 ©︎2025「宝島」製作委員会
2025.01.07 12:00
妻夫木聡主演、共演に広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太ら日本映画界を牽引する俳優陣が集結した映画『宝島』の公開日が9月19日(金)に決定した。
原作は史実に記されない戦後沖縄の真実を描き切った真藤順丈による同名小説。審査委員から満場一致で選ばれた第160回直木賞をはじめ、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞も受賞し三冠に輝いた傑作が、東映とソニー・ピクチャーズによる共同配給で実写映画化される。
監督は『るろうに剣心シリーズ』『レジェンド&バタフライ』などを手がけ、時代劇からアクション、SF、ドラマ、ミステリーやファンタジーまで、常に新たな挑戦をし続ける大友啓史。アメリカに支配された沖縄を舞台に、混沌とした時代を全力で駆け抜けた若者たちの姿を圧倒的熱量と壮大なスケールで描く。
物語は1952年、沖縄には米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える‟戦果アギヤー“と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは「予定外の戦果」を手に入れ、突然消息を絶つ。残された3人は憧れのオンの失踪の謎を追いながらも「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがて警察、ヤクザ、小学校の先生になり、それぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。
やがてオンが基地から持ち出した”何か“を追い、動き出す米軍。消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか? そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とは。
2019年に原作権を取得した本作は、当初2021年にクランクイン予定だったが、度重なるコロナ禍に二度の撮影延期を経て実際には2024年2月にクランクイン。スタッフ・キャスト全員が「どうしても今の時代に届けたい」という強い情熱で実現した奇跡のプロジェクトが105日間の撮影を終え、いよいよ本格始動を迎えることとなった。
沖縄戦や本土復帰後を描いた沖縄に関連する映画は過去にも多く製作されてきたが、本作は名匠・大友監督のもと〈沖縄がアメリカだった時代〉を真正面から描き切る“本気作”だ。実際に起きた事件を背景に進行する物語に当時の状況を徹底的に調べ尽くし、リアルな沖縄を再現。クライマックスのシーンでは延べ2,000人を超えるエキストラも投入され、大友監督は当時の息遣いまで再現すべくその群衆一人一人にまで演出を加えていったという。
また、公開日決定に伴い〈アメリカ統治下の沖縄〉を感じさせる超ティザービジュアル第2弾が本日新たに解禁。アメリカ軍に営業許可を受けた「Aサイン」を掲げるバーの前に置かれるのは、米軍関係者のものと思われる巨大なアメ車。右側通行で支払いもドルという、全てをアメリカに支配された環境の中、日本人として若者たちはどのように生き抜いたのか。息を呑むほどの緊迫感の中で渦巻くリアルな感情が伝わってくる写真となっている。
なお本作は共同配給の東映とソニー・ピクチャーズに加え、ハリウッドに拠点を置くLUKA Productions Internationalも製作に参加。日米共同製作で挑むエンターテイメント超大作『宝島』は、現在完成に向けて本編を編集中とのこと。