Bezzy[ベジー]|アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

NEWS

黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウらも欠点だらけの大人に

西島秀俊×満島ひかり共演、中島哲也監督が望まれなかった命と向き合った『時には懺悔を』6月公開

2025.01.01 00:00

2025.01.01 00:00

『嫌われ松子の一生』(06)、『告白』(10)、『渇き。』(14)などで知られる中島哲也監督の7年ぶりの新作映画『時には懺悔を』が、2025年6月より全国公開されることが決定した。

原作は打海文三の同名小説で、重度の障がいを抱える子どもを通して描く親子の絆の物語。およそ20年前にこの小説に出会った中島監督は「見る人の気持ちを動かす映画ができるのでは」という想いをずっと抱き続けてきたという。脚本を書き始めた当初はなかなか賛同者を得られなかったが、構想15年という時を経て、まさに新境地と呼べる感動作が完成。「過去に大きな傷を負った大人たちが、今を必死に生きる“たったひとつの小さな命”と出会い、人生の活路を見出す物語」を独自の視点と緻密な演出で描き出す。

主演を務めるのは、中島哲也とは初のタッグとなる西島秀俊。家族との不和を抱えながら生きる男・佐竹を演じる。さらには本作で同じく中島組に初めて参加し、西島と初共演を飾る満島ひかり、そして黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、塚本晋也、片岡鶴太郎、佐藤二朗、役所広司など、日本映画を支える豪華キャストが集結。それぞれが脚本に強く惹かれ、監督とともに本作の実現へと情熱を燃やした。

彼らが演じるのは家族から目を背けた男・佐竹(西島秀俊)、子を生きる糧にした男・明野(宮藤官九郎)、娘に捨てられた女・聡子(満島ひかり)、産んだ子を愛せなかった女・民恵(黒木華)、他者に関心を持てなかった男・米本(佐藤二朗)、子に全てを捧げ尽くした女・由紀(柴咲コウ)。どれも他人事として目を背けることはできない、数々の事情を抱える人々の等身大のドラマが観る者の共感を誘う。

併せて解禁されたのは、屈曲した小さな子どもの手とそれにそっと触れようと差し出された大人の手の、優しさや温もりが伝わってくるティザービジュアル。中島哲也監督からコメントも届いている。

中島哲也監督 コメント
 「この子は生まれてこないほうが幸せでした」。劇中のセリフですが、そう言われた子どもがそれでも生まれ、多くの人々の心を動かし、その人の人生に影響を与える。望まれなかった命が誕生し誰かの救いになって、この世界に生まれてきた価値があると証明する。そのことと正面から向き合った映画だと思います。
 過剰に人を攻撃してしまったり、心に傷を負ったまま立ち上がれなかったり、あるいは自ら壁を作りその中に閉じこもっている…そんな欠点だらけの大人達が、重い障がいを持ち生まれてきた幼い命に出会い、どう変わっていくのか。
 原作小説を読んでから約20年。ずっと映画化を切望しましたが難しいと言われ続け、中止になってもおかしくない事態に何度もぶつかりながら、障がい児関連の人々など多くの人の協力と努力に支えられ、やっと完成しました。この20年間に世の中の価値観が少しずつ変わり、こういう映画が人々に受け入れられる土壌がようやく整ったことを強く実感しますし、嬉しい限りです。
 主人公である佐竹同様、極度のヘソ曲がりの私ですが、この映画にはかつてなく自分の気持ちが素直に出ている気がします。伝えようとしていることの大切さや重さを考えれば気取った演出などしている場合じゃなかった。そこに監督としてのエゴを入れる余地は全くありませんでしたし、スタッフ・キャストを含め全員で作ったという実感を強く抱いています。
 だからこそ、観てくれた人がこの映画をどう感じどう受け止めてくれるか、ものすごく楽しみです。どうか是非、劇場に足をお運び下さい。

作品情報

時には懺悔を

©︎2025映画『時には懺悔を』製作委員会

©︎2025映画『時には懺悔を』製作委員会

時には懺悔を

2025年6月、全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

購入はこちら

スタッフ&キャスト

監督;中島哲也

出演:西島秀俊 満島ひかり
黒木 華 宮藤官九郎
毎熊克哉 鈴木 仁 烏森まど 山﨑七海
唯野未歩子 野呂佳代 長井短 しんすけ 山下舜太 諸角優空
柴咲コウ
塚本晋也 片岡鶴太郎/佐藤二朗
役所広司

原作:打海文三「時には懺悔を」(角川文庫/KADOKAWA)
脚本:中島哲也 門間宣裕 制作:TIME さざなみ

満島ひかり

アーティスト情報

俳優業を中心に、音楽、執筆、ナレーションと多岐にわたり活動。主演ドラマ「First Love 初恋」がNetflixで配信中。ラジオ「ヴォイスミツシマ」(NHK R1)や全キャラクターの声を担当するアニメ「ア イラブみー」(Eテレ)がレギュラー放送中。この春スタートしたレーベル “Rhapsodies” から第二弾シングル「Shadow Dance (Prod. MONDO GROSSO)」が配信されたばかり。

1990年3月14日、大阪府出身。10年にNODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」でデビュー。14年にベルリン国際映画祭にて『小さいおうち』で日本人女優最年少での銀熊賞、『浅田家!』(20)で第44回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。主な出演作は、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16)、『日々是好日』(18)、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(21)、『せかいのおきく』(23)、『ほつれる』(23)、『キリエのうた』(23)、『ゴールド・ボーイ』(24)、『青春18×2 君へと続く道』(24)など。待機作には主演作『アイミタガイ』がある。

1969年生まれ。愛知県出身。
1996年に演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げ。2008年、『拝啓トリュフォー様』で地上波ドラマ初主演。同年、自らの強迫性障害の体験を基にした映画『memo』で監督・脚本・出演を務める。2021年公開の映画『はるヲうるひと』では真柴哲雄役として出演するほか原作、脚本、監督も務める。
最近の主な出演作はドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ/23年)や映画『ブラックナイトパレード』(22年)、『絆のものがたり 〜心と心を結ぶもの〜』(23年)『変な家』(24年)など。6月に映画『あんのこと』公開が控える。

RANKINGランキング

RELATED TOPICS関連記事

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram

COLUMN & SPECIAL連載&特集

ALL SERIES

RANKINGランキング

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram