2024.11.17 12:00
©︎2024 映画「正体」製作委員会
2024.11.17 12:00
11月29日(金)より全国公開される横浜流星主演映画『正体』のメイキング写真が解禁された。
染井為人による同名小説を、『余命10年』や『青春18×2君へと続く道』の藤井道人監督が実写映画化を手掛けた本作。横浜は日本中を震撼させた凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けるも脱走した男・鏑木を演じる。潜伏し逃走を続ける鏑木を追う刑事・又貫(山田孝之)は鏑木と日本各地で出会った沙耶香(吉岡里帆)、和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)を取り調べるが、それぞれ出会った鏑木はまったく別人のような姿だった。間一髪の逃走を繰り返す343日間、顔を変えながら日本を縦断する鏑木の真の目的とは。
2023年7月にクランクインした本作は、藤井監督の「劇中の季節と実際の季節が合うように」というこだわりのもと、決死の逃亡劇に一層のリアリティを帯びさせるため夏と冬に分けて撮影が行われた。撮影を夏と冬に分割したことで、藤井監督は「撮影済みのシーン」を客観的に見直し、「これから撮影するシーン」の整理や「作品全体」を俯瞰する時間を確保。そのうえで脚本を練り直し、幾つか新たなシーンも加えられた。今回公開されたメイキング写真7点もリアリティを徹底的に追求する様子を映し出している。
『全員、片思い』(2016年)で意気投合し、『青の帰り道』(18年)から『ヴィレッジ』(23年)、『パレード』(24年)とともに作品を作り上げてきた藤井監督と横浜。約4年前、「横浜流星主演で長編映画を作る」と決めた藤井監督がその1本目として本作の企画を立ち上げた。
藤井監督が「順番が前後してしまいましたが、このタイミングで撮れてよかったとも思っています。最終形態に近いくらいお互いを知り尽くしていますから」とコメントを寄せている通り、藤井組として作品を作り、別々の現場で経験を積み再び集結する。築き上げた信頼関係があるからこそ、阿吽の呼吸で互いの意図を汲みながら撮影が進んでいった。