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INTERVIEW

初共演映画『カーリングの神様』で2人が共感した部分とは?

「あの悔しい思いがあったから今がある」本田望結&川口ゆりなが語る“私を強くした経験”

2024.11.09 17:30

2024.11.09 17:30

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勝ちたいとは思わない、でも負けたくない

──芸歴で言えば大先輩ですが、一緒にやってみて知った本田さんの可愛らしい一面なんかも聞いてみたいです。

川口 沙帆役の白倉碧空ちゃんが現場の盛り上げ役というか、周りを笑わせるようなことをいろいろとしてくれる子なんですね。望結ちゃんは、彼女に対する接し方がいちばんノリノリで、そこがギャップでした(笑)。

本田 たぶんあれですね。そういう子のことを冷たい目で見るタイプだと思ってたんですね(笑)。

川口 違います!(笑)すごくプロフェッショナルなイメージだったから、現場でもピシッとされているのかなと思っていて。

本田 実際の私はそういう面白いことをやっている人を見ると、つい一緒に何かやりたくなるタイプで。碧空ちゃんがあまりにも面白いので抑えきれなかったです。

川口 なんならもうすぐ本番ですというときも、碧空ちゃんをヒートアップさせるようなツッコミをバンバン入れていて。

本田 みんなが「もういいよ」という空気になっている中、私だけ彼女に燃料を投下していました(笑)。

川口 それを見て、望結ちゃんってこっち側にノッてきてくれる人なんだって、すごく親近感が湧きました。

長澤樹、白倉碧空、本田望結、泉智奈津演じるチーム「みよステラ」

──本田さんから見て川口さんはどんな人でしたか。

本田 この言い方が喜んでもらえるのかわからないですけど、私の中でゆりなさんはみんなのお姉さん的存在。撮影期間が長くなると負担を感じる瞬間ってあると思うんですけど、そういうところを一切見せない。だから、みんなが頼っちゃうんですね。それを全部受け止めて、頼れる場所として現場にいてくれたことがありがたかったです。

──お二人の共通点として、本田さんがフィギュアスケート、川口さんがゴルフと、幼少の頃からスポーツに熱中していたことが挙げられます。自分の人格形成にスポーツが影響を与えたところってありますか。

本田 あきらめなければ夢は叶う、という言葉があるじゃないですか。でもそれに対して、結局夢が叶った人たちが言ってる言葉だと否定的に捉える人もいる。

川口 うんうん。

川口ゆりなが演じた舞

本田 難しいですけど、そうやって否定する人は途中であきらめてしまった人もいるかと思います。もしかしたらその人たちも最後まであきらめなければ夢が叶ったかもしれない。そう考えると、あきらめなければ夢は叶うって思うことはやっぱり正しいんですよね。

川口 本当だ。確かに。

本田 私自身、正直夢なんて何も叶っていないかもしれない。だけど、あきらめなかったら夢は叶うという想いはすごく強い。人生であきらめたことは一度もないと言い切れるくらい、私はあきらめないということを大事にしています。それはやっぱりフィギュアから得たもの。決して自分から終わらせないという姿勢は、今こうやってお芝居の仕事にもつながっているものだと思います。

川口 あきらめないとか、粘り強さって、この仕事をやっていく上ですごく大事ですよね。私がやっていたゴルフは数字がすベて。どんなに綺麗なフォームでも、どんなに綺麗なショットを打てても、数字で勝ち負けが決まってしまう。そういう競技の世界に子どもの頃から身を置いていたので、勝ち負けに対する執着がすごくある。私の負けず嫌いの性格は、ゴルフで培ったものだと思います。

本田 私は競技をやっていて勝ちたいと思ったことはないんです。ただ、負けたくないはすごくある。あと、誰か別の人を目標にしない。「〇〇ちゃんに勝ちたい」みたいな目標って、その子が怪我をしてしまったり不調だったら、自分が何かしたわけでもないのに叶ってしまうことがあるじゃないですか。そういう自分の努力と関係のないことを目標にしないというのはフィギュアをやって学んだことですね。

川口 カッコいいですね。ゴルフも自分との戦いなんです。4人くらいでトーナメントを回るときに、常に1打1打、人のプレイを横で見なくちゃいけない。たとえば、隣の人がバーディーを出したとします。当然、ヤバいって焦りはするんです。でも、そこであきらめてしまったら、全部終わりなんですよね。次のホールで取り返せる可能性もある。そう自分を奮い立たせることで、次のショットにつなげていく。メンタルコントールの重要性は、ゴルフをやって身についたことの一つです。

本田 フィギュアも自分の前に誰かが演技をするので、待ってる間にそれが目に入ることはもちろんあります。でも、私はあまり気にしていませんでした。なぜかと言うと、前の人の演技を見て、その後、自分が失敗したとする。きっとそういうときって前の人の演技を見ていなくても同じように失敗していたと思うんですよ。自分の失敗の理由を、自分以外の何かに結びつけない。その日はそういう日だったって割り切るようにしていましたね。

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「ガルプラ」の経験を振り返って

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作品情報

カーリングの神様

©︎2024「カーリングの神様」製作委員会

©︎2024「カーリングの神様」製作委員会

カーリングの神様

2024年11月8日(金)より 新宿ピカデリーほか全国公開
配給:ラビットハウス

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

出演:本田望結
長澤樹 泉智奈津 白倉碧空/川口ゆりな
秋山ゆずき 山崎竜太郎 内浦純一
柄本明 六角精児 田中麗奈 高島礼子

監督:本木克英
主題歌:「Sweaty Smell」STU48 キングレコード
製作統括:佐藤耕二
エグゼクティブプロデューサー:岩城レイ子
プロデユーサー:冲永成敬 神林夏樹 大久保昌秀
脚本:谷本佳織
音楽:Akiyoshi Yasuda
撮影:石黒康一
照明:田中雄哉
録音:杉村賢太郎
映像:林航太郎
編集:川瀬功(JSE)
助監督:石田和彦
プロダクションマネージャー:小松次郎
ラインプロデューサー:入交祥子
製作:テレビ朝日 文化工房 博報堂DYメディアパートナーズ CB 朝日新聞社 BS朝日 長野朝日放送 メ〜テレ
制作プロダクション:松竹撮影所
製作幹事:文化工房
特別協賛:ミネベアミツミ
協賛:フルタクリニック 明治 カーネクスト
特別協力:御代田町 あさまハイランドスポーツクラブ

2004年6月1日生まれ。京都府出身。
3歳から芸能活動を始め、NTV「家政婦のミタ」(11)への出演が話題になる。その後、数多くの映画、ドラマに出演。
近年の出演作はドラマNHK「らんまん」(23)、MBS「少年のアビス」(22)、NTV「ばかやろうのキス」(22)、映画『それいけ!ゲートボールさくら組』(野田孝則監督/23)、『きさらぎ駅』(永江二朗監督/22)など。フィギュアスケーターとしても活躍

川口ゆりな

アーティスト情報

1999年6月19日生まれ。宮崎出身。
幼少期はゴルフ(ベストスコア84)で鍛え、「第14回全日本国民的美少女コンテスト」(14)に出場し演技部門賞を受賞し活動を開始。「Girls Planet 999:少女祭典」(16)に出演。韓国から帰国後、雑誌「MORE」2022年4 月号より専属モデルに起用され、「TOKYO GIRLS COLLCTION」「Girls Award」などファッションイベント出演や多数の広告に起用される。
2022年3月21日ユニバーサルミュージックから「Look At Me」でソロデビューを果たし「Cherish」(22)、「花束」(23)、「Cheeky Cheeky」(23)、「C.S.M.I.C Love」(23)をリリース。SNS総フォロワー数が100万を超え、歌手・モデル・俳優として注目を集めている。

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