10月期ドラマ『着せ恋』で地上波連続ドラマ初主演を飾る
野村康太が語る、俳優としての開花「仕事は思ったより大変で、思ったより楽しい」
2024.10.22 18:00
2024.10.22 18:00
7月期は『あの子の子ども』『夫の家庭を壊すまで』と2本の連ドラに出演。『夫の家庭を壊すまで』で主人公に思いを寄せる青年を好演し注目度を高めた野村康太が、この10月期に満を持して地上波ドラマ初主演を務めた。
MBS/TBSドラマイズム『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』は、自分の「好き」に真っ直ぐなクラスの人気者・喜多川海夢(永瀬莉子)に、秘かに雛人形職人を目指している陰キャ男子・五条新菜(野村康太)がコスプレ衣装制作を頼まれることから始まるラブコメディだ。
本人は、くったくない笑顔を見せる明るい青年。184センチという高身長を活かし、高校時代はバスケットボールで全国大会に出場する体育会系として過ごした。菅田将暉の演技に触発され、俳優を志したという彼の目指す役者道とは?
新菜は似ている部分があって演じやすかった
──永瀬莉子さんとのW主演作『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』が地上波連続ドラマ初主演作となりますが、プレッシャーはありますか。
プレッシャーよりも、楽しみという気持ちの方が大きいです。原作マンガのファンの方がどうみてくださっているのかな……とか。もちろん、良い意見ばかりではないと思うけれど、原作ものをやる上でそれも役者として糧になるものだから、とにかく楽しみですね。
「座長としてこうしよう」と意気込むよりも、「感謝の気持ちを持つ」ということを心がけて現場に臨んでいます。ドラマはスタッフさんの支えナシではできないですからね。
──楽しみの方が大きいということですが、今まで一番プレッシャーを感じたのはいつですか。
高校時代、バスケットで全国大会に出場したんです。その時の試合は今でも忘れられないくらい緊張して、 試合前に何度もトイレに行きました(笑)。それが一番ですね。
──試合のプレッシャーと、新しい現場に入る時やオーディションを受ける時のプレッシャーってちょっと似ていませんか?
似ているところは、ありますね。バスケでは「いいプレーできるかな」と思うし、仕事では「いいお芝居できるかな」と不安になる。僕、緊張しいで、頭が真っ白になっちゃうくらい緊張しちゃうんです。でもお芝居に対しては、ようやくちょっと慣れてきたかも。特にこの作品の現場は雰囲気が和やかなので、緊張することなく、楽しく集中してお芝居ができています。
──よい現場なんですね。原作を読まれた感想は?
永瀬莉子さん演じる喜多川海夢(きたがわ まりん)と、僕が演じる五条新菜(ごじょう わかな)の不器用な恋のやり取りがすごく可愛くてキュンキュンしたし、海夢の「他人にどう思われようが私は私」という生き様がカッコよくて、「僕もそういう人になりたい!」と憧れました。心を動かされるセリフも多くて、グイグイ引き込まれました。
──演じられた五条新菜は、どんな人物だと思われましたか。
引っ込み思案で、自分に自信がない子です。自己主張が苦手だからクラスでもみんなになかなか馴染めない。でも子どもの頃から雛人形が大好きで、人形作りの練習を続けている超真面目な子です。すごく優しい心の持ち主だというのは、海夢と接している新菜を見ているとわかると思います。
──ご自身との共通点はありますか。
新菜は「こう言ったらどう思われるかな?」と気にするタイプ。僕も、そうなんですよ(笑)。相手が気にしていないことまで、気にしちゃう。似ている部分があるからか、とても演じやすかったですね。野村康太としての延長線上に、足したり引いたりして演じられた気がします。
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