井浦新も友情出演、スタッフには清⽔康彦や川上智之ら集結
北村匠海監督デビュー作『世界征服やめた』に萩原利久&藤堂日向が出演、コメントと予告編解禁
2024.10.15 07:00
©︎『世界征服やめた』製作委員会
2024.10.15 07:00
北村匠海の短編映画監督デビュー作『世界征服やめた』のメインキャストが発表され、予告編とキービジュアルが解禁された。
本作は俳優でありアーティストとしてもマルチな才能を発揮する北村匠海が、初めて脚本・監督を務めた短編映画。独特な言葉のセンスとパフォーマンスで注目をあびながら、2011年6⽉23⽇に不慮の事故でこの世を去ったポエトリーラッパー・不可思議/wonderboyの代表曲「世界征服やめた」に強く影響を受けた北村が、この楽曲からインスパイアされて脚本を書き下ろし自らメガフォンをとった。
主演は北村とプライベートでも親交があり、今やドラマや映画で大活躍中の萩原利久。そして、北村が才能に惚れ込んでオファーした藤堂日向が主人公の人生に影響を与える同僚役を演じる。また主人公が通うお店の店長には、北村の監督デビュー作を応戦する井浦新が友情出演する。
その他、多くの企業CMや数々のミュージックビデオを⼿掛ける清⽔康彦が編集を担当。撮影監督は錚々たるアーティストから指名を受け、今の時代のクリエイティブの最先端を牽引している最も旬なカメラマン川上智之が務めるなど、北村監督の魅力に多くのキャスト&スタッフが集結し本作を作り上げた。
主人公の彼⽅(萩原)は、社会の中で⽣きる内向的な社会⼈。変化の乏しい日常をやり過ごす中で「自分なんて誰にも必要とされてないのではないか……」と自分の無力さを感じていた。そしてどこか飄々として、それでいて白黒をはっきりさせたがる彼⽅の同僚の星野(藤堂)。星野の選んだ決断に彼⽅の⼈⽣は⼤きく揺れ動く。
解禁された予告編は暗闇の中でもがく焦燥感や絶望感を打ち出しており、併せて解禁されたキービジュアルは夢見ることを諦めて漠然と生きる彼方と星野の刹那的な空気感を捉えている。映画『世界征服やめた』は2025年2月よりヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国各地で順次公開予定。出演が発表された萩原利久と藤堂日向からコメントも到着した。
萩原利久 コメント
まず監督、脚本北村匠海と書いてある台本を受け取るというのがとても嬉しかったです。友達が作る作品に出るというのが初めてで、何か不思議でもあり嬉しい気持ちにもなりました。一緒に芝居をしていた友達がこんな脚本を書くんだなととても驚いたし、音楽をやっている面も含めて本当に多才だなと感じました。お互いがプレイヤーという事もあり、現場でのやり取りが 1 個 1 個とてもスムーズで、ニュアンスで伝え合うことができたのがとても良かったです。自分が役者で匠海が監督という普段とは違う形で接するのはちょっとだけ恥ずかしさがあったけど、自分より匠海の方がそういうのがあったかもしれません(笑)そういうのも含めて現場で楽しみながらやっていました。役に関しては、匠海が自分にこの役を用意してくれたのがすごく納得できるし、多分この役は北村匠海も演じることができると思います。このような表現は普段役を演じる時に使うことがあんまりないんですけど、それぐらい心の深い所でキャッチできた部分があった気がしました。
藤堂日向 コメント
この映画の話を頂く少し前、自分は日々に疲れきり、他人に頼らず、そのまま燃え尽きようとしていました。そんな時、北村匠海に「聴いてみて」と言われた曲が不可思議/wonderboy さんの「世界征服やめた」という曲でした。涙がボロボロと溢れてきて、心が熱を取り戻して、何度も何度もリピートしました。感謝の連絡をした後、少ししてから「映画を撮ろうと思っていてそれに出てくれないか」と言われました。その時は、まさか自分が本当に出演することになろうとは微塵も思っておらず、軽い気持ちで出たいと言っていました。話がどんどんと進んでいき、いざ自分の手元に台本が来た時にようやく実感が湧いてきました。鋭利で、ハッと目を引くような、諦観を帯びたその台本は、北村匠海らしく、とても優しくて心の底から温かさを感じる台本でした。監督・北村匠海の初めての作品に関われた事を本当に光栄に思っております。誰もが持っているけれど、どこかに眠っているそれぞれの心の原風景を少しでも感じていただけたらなと思います。