原作はジャルジャル・福徳秀介の小説デビュー作
萩原利久×河合優実が初共演『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』来年4月公開決定
2024.09.18 07:00
©︎2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会
2024.09.18 07:00
ジャルジャルの福徳秀介による恋愛小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が来年4月に映画化されることが決定し、ティザービジュアルが解禁された。
原作はキングオブコント2020年の優勝に輝き、熱狂的ファンも多い福徳による小説デビュー作。主人公・小西は思い描いていた大学生活とはほど遠い毎日を送り、学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんと他愛もないことでふざけあう日々を送っていた。ある日の授業終わり、小西はお団子頭の桜田の凛々しい姿に目を奪われる。思い切って声をかけると、偶然が重なり急速に意気投合。会話が尽きない中「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が胸に刺さる。その言葉は奇しくも半年前に亡くなった大好きな祖母の言葉と同じだった。ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲う。
監督は映画『勝手にふるえてろ』(17)、『私をくいとめて』(20)、『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK/23)など、数々の話題作を手がける大九明子。個性的かつリアリティあふれる女性主人公を描くことが多かった大九監督が、恋愛作品としては初の男性主人公の物語に挑戦した。
主人公の冴えない大学生・小西徹を演じるのは萩原利久。映画化もされたドラマ『美しい彼』シリーズでその人気を確かなものにし、『降り積もれ孤独な死よ』(NTV/24)が記憶に新しい萩原は、大九監督作品には『想ひそめし』(メーテレ/15)、『美人が婚活してみたら』(18)に続き3作目の出演となる。小西が恋に落ちるヒロイン・桜田花は、ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS/24)で一躍大ブレイクを果たした河合優実。以前からその演技力を高く評価されていた河合が、お団子頭が印象的な凛とした花を好演する。『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』以来2度目の大九監督作品出演で、萩原とは初共演となる。
今年4月6日~4月28日にかけて関西を中心に行われた撮影では、原作者・福徳の出身校である関西大学が全面協力し、原作の世界観そのままに小西のリアルな日常が作り出された。解禁されたティザービジュアルは大学構内で撮影されたもので、青空の下、出会う前の小西と桜田が写されている。
また今回の発表に際して、主演の萩原、ヒロインの河合、大九監督、原作者の福徳からコメントが届いている。
主演:小西徹役/萩原利久コメント
小西を演じてみて、「本当に難しかったな」というのが率直な感想です。全体でもそうですし、シーン1つ1つを取ってみても常に掛け違えているんじゃないかと考えていました。とことん自由だけど、とことん考える、そんな現場でした。
河合さんと初共演して、すごく強くて、しなやかな方だなと思いました。小西と桜田さんのやりとりはこれっていう正解がなく難しいと思うんですけど、河合さんはしっかりと芯を持って演じられていて、とても頼りにさせてもらっていました。
世の中で見たら小西たちがやっていることはすごく小さなテリトリーの中での話で全員が共感できるものでないかもしれません。ただ共感できない人も小西たちの世界をちょっと覗くような感覚で見てもらえたら楽しんでいただけると思います。
是非みなさん劇場でご覧ください!
ヒロイン:桜田花役/河合優実コメント
桜田花を演じました、河合優実です。
人を想うというシンプルなことを、それぞれの立場でひねくれながら、それでも大切にわかろうとしているような人たちのお話でした。そして映画を作る私たちも登場人物たちと一緒になって、大切なことを大切にわかろうとしていた現場だったような気がします。その答えのない営みを萩原利久さんはとてもまっすぐな力で、一緒にしてくれたと思っています。また、このような作品で大九明子監督と再会することができたことを嬉しく思います。この映画を通して出会ってくれたみなさんに感謝しています。
ご覧いただいたみなさんの胸に風が通り抜けるような映画にきっとなりますように。
監督・脚本:大九明子コメント
このシナリオを書き始めた2年前、私は命のことばかり考えていました。永遠だと思っていた身近な人の命や、紛争戦争で奪われる命のことなど。だからでしょうか、若い登場人物達がピリッと張り詰めて命を燃やす一瞬一瞬を、せめて私が撮る間くらいは間違いも含めて全部肯定したかったのです。お久しぶりー、の萩原利久さんも、この間はどうもー、な河合優実さんも、私にとってはお馴染みのお二人、どちらもキラキラ燃えていました。“セレンディピティ”と呼びたくなる面白い偶然がいくつも重なり合って完成した本作。映画館の暗がりにて、皆さんをお待ちしております。
原作:福徳秀介(ジャルジャル)コメント
映画化、とても嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです。〈嬉しい〉に勝る言葉はないですね。
完成した映画も見させていただきました。最高の映画でした。それはそれは最高の映画でした。〈最高の映画〉なんて安易な言い方ですが、本当に最高の映画です。
この映画、皆さまに本気でオススメします。
皆さまの大切な2時間を、この映画にくださいませ。
見終わったあとは、放心状態になります。そして誰かと喋りたくなります。