2024.08.12 12:00
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2024.08.12 12:00
堂本剛主演、荻上直子が監督・脚本を手掛ける映画『まる』の場面写真が一挙解禁された。
KinKi Kidsとして今年デビュー26周年を迎え、クリエイティブプロジェクト「.ENDRECHERI.」としても独自の道を切り開く堂本が27年ぶりの映画単独主演で演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。ある日通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失った沢田は、部屋で1匹の蟻に導かれるように描いた◯(まる)を発端に、日常が◯に浸食され始める。
この奇想天外な物語で新境地を魅せる堂本だが、さらに今回は「.ENDRECHERI./堂本剛」として映画音楽も担当。「.ENDRECHERI.」 と「堂本剛」のWネームで、初の映画音楽にチャレンジしている。主人公・また、沢田を取り巻くキャラクターには綾野剛、吉岡里帆、森崎ウィン、柄本明、小林聡美らが出演する。
そんな本作の監督を務める荻上直子は、第67回ベルリン国際映画祭・観客賞&審査員特別賞を受賞した『彼らが本気で編むときは、』(17)、第33回日本映画批評家大賞・監督賞を受賞した『波紋』(23)など、数々のオリジナル脚本で話題作を生み出してきた。本作では独特の世界観で奇妙なおかしみのある人間たちを描いてきた荻上の作家としての神髄が凝縮されたテーマで、堂本との夢のタッグが実現した。
今回解禁された場面写真では、堂本剛演じる沢田が現代美術家のアシスタントとして働く日常から、段々と◯(まる)にとらわれていく様子が捉えられている。自宅で飼う古代魚の様子を伺い、自転車で仕事場に向かい、現代美術家のアシスタントとして絵を描く沢田の日常。そうやって淡々と日々をやり過ごす沢田に、吉岡里帆演じる沢田と同じ職場で働く矢島は、どこか遠慮しながらも何かを訴えかけるような鋭い目線を投げかけている。
そんな日常が一変し、「さわだ」の◯が社会現象となっていくが、その正体を知らない綾野剛演じる沢田のアパートの隣人で売れない漫画家・横山は自分と「同類」だと思い込んでいる沢田に近づいていく。居酒屋のカウンターに横並びで座るふたりの関係性は、◯の影響でどのように変化していくのか。さらに、腕を怪我しコンビニでアルバイトを始めた沢田とともに働く森崎ウィン演じるコンビニ店員・モーが横山と対峙する沢田を心配そうに見つめるカットや、小林聡美演じる野心的なギャラリーオーナー・若草萌子が沢田を諭している様子、◯を突き付けるおいでやす小田演じる沢田の高校の同級生・吉村など、沢田を取り巻く人々との関わりで物語が動き出す様子が明らかに。そして、広い屋上で様々な大きさ、色の◯を描く沢田の一枚も。本作の不思議な魅力が垣間見える場面写真の数々となっている。
個性豊かなキャラクターたちに巻き込まれ、転がり出した運命の先で沢田は一体何を見つけるのか。映画『まる』は10月18日(金)に公開される。