2024.07.31 18:00
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2024.07.31 18:00
8月1日(木)に公開を迎えるディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』から吹替版本編シーンが解禁された。
どんな人の中にも広がっている“感情たち”の世界を舞台にした本作は、現在までに世界興行収入が15億677万ドル(約2317億円)を突破し、これまでNo.1だった『アナと雪の女王2』(14億5368万ドル)を追い越し、アニメーション映画史上世界No.1の歴史的快挙を達成。世界興行収入ランキング全体でも12位にランクインし、トップ10入りも射程圏内となっている。
今回新たに解禁された吹替版の本編映像は、主人公ライリーの〈大人の感情〉シンパイが、“最悪の未来を想像しあたふたと準備する”姿を映し出したシーン。なんだか不安で最悪な未来ばかりを想像するシンパイは本作から登場するキャラクターで、吹替版声優は多部未華子が務めている。
シンパイが頭の中の司令部で感情操縦デスクを操作してモニターに映し出したのは、これまでライリーに起こった出来事から分析して今後どうなるかを予測したデータ。シンパイが予測したライリーに起こるかもしれない未来は、憧れの先輩に嫌われて、目標にしていたホッケーチームに入れず、入学した高校で友達もできずに独りぼっちで、ライリーの名前は学校の先生しか知らないという“最悪の未来”だった。そんなシンパイを抱えたライリーは、将来のことを不安に思って大切な親友とすれ違ってしまったり、新しい高校にいる憧れの先輩と仲良くしたいのに背伸びして空回りしてしまったり、誰かと比べて落ち込んだりと、誰もが経験したことのある感情の嵐に襲われる。
公式SNSではそんなシンパイ役を熱演した多部未華子の声をはじめ、日本版声優の声が入ったシンパイが初登場するシーンの吹替映像がすでに投稿されており、海外から絶賛の声が届いている。先日来日したピート・ドクターも「Fantastic!本当に最高です!素晴らしかったですね!」と大絶賛しており、公式SNSのコメント欄には日本語はもちろん、英語や中国語、ポルトガル語など世界中から「素晴らしい!」「日本語で観たい!」「日本版が世界一!」とコメントが寄せられ、イイネ数も71万を突破した。
また、本作が映画史を塗り替える大ヒットとなっている大きな要因のひとつに、“シンパイ”という感情にフォーカスを当てた点があると米タイム紙を始めとする海外メディアが分析している。ヨロコビはライリーを前向きで楽しい気持ちにして喜ばせること、カナシミはライリーの悲しい気持ちに寄り添って一緒に悲しむこと、ビビリは危険なものや怖いものからライリーを守ることなど、あなたの中にもいる“感情たち”にはそれぞれ役割がある。世界が大きく混乱する中で、“シンパイ”という感情は国境も世代も越えて誰もが抱えている感情であり、その“シンパイ”にどう向き合うかはあらゆる人の頭を悩ませる永遠のテーマである。
そんなシンパイの役割について、本作を手掛けたケルシー・マン監督は「心配という感情は、手助けをしてくれることもあります。たとえば、『明日は取材の日で、記者がたくさん来て、その人たちの前で舞台に立って話さなければならないから、服にはちゃんとアイロンをかけなくちゃ』と、不安になったりします。それは良いことだったりもするけど、心配が大きくなりすぎてしまうと、心を乗っ取ってしまうことがあるのです」と語っており、人生の転機に立ち“シンパイ”という感情に支配されて感情の混乱に悩み葛藤するライリーの姿に、世界中の大人たちは深く共感しているということが驚異の大ヒットを支えている。
前作をはじめ『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』、『カールじいさんの空飛ぶ家』などを手掛け、監督としてアカデミー賞長編アニメーション賞を最多受賞しているピート・ドクターがピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして新たに仕掛ける本作。主人公ライリーのように大人になるにつれて友達や周囲との関係に悩んだり、人と比べて不安になったり、自分はダメだと落ち込んだりして感情があふれ出して抑えられなくなるようなことは誰もが経験したことがあるはず。ピクサー史上最も“優しさに包まれる感動のラスト”が待ち受ける本作は、どんな自分もまるごと愛おしくなる “あなたの物語”を描く。