2024.07.04 19:00
©︎2024「サユリ」製作委員会/押切蓮介/幻冬舎コミックス
2024.07.04 19:00
8月23日(金)より全国公開される映画『サユリ』より本予告と本ビジュアル、新たな場面写真が一挙に解禁された。
累計20万部を突破し、押切蓮介のホラー表現到達点と呼ばれる漫画『サユリ』は、とある家族が夢のマイホームへと引っ越した途端、次々と不可解な現象に襲われるというストーリー。原作者の押切にとって、自身の作品の中でも「一番好き」と語るほど思い入れのある作品だ。監督は『貞子vs伽椰子』や松坂桃李主演『不能犯』などの白石晃士。これまでに幽霊、呪い、オカルト、モキュメンタリーなど様々なジャンルのホラー作品を数多く手掛けてきた白石と異才・押切という、ホラークリエイタータッグによる新たな傑作が誕生した。
「夢のマイホーム天国へようこそ!」と父・昭雄(梶原善)の言葉と共に本予告は始まり、神木家は笑顔で新居に足を踏み入れる。そんな中、主人公・則雄(南出凌嘉)の弟・俊(猪股怜生)だけはその“家”に違和感を持ち「兄ちゃん、ここ、ちょっと怖い」と表情をこわばらせる。俊の言葉通り、夢のマイホームはただの“家”ではなかったのだ。
食事中に誰もいないはずの空間に向かって「何がおかしいんじゃ!」と睨みを利かせる認知症の“ばあちゃん”(根岸季衣)、さらに隣人から「誰が住んでもすぐに出て行っちゃうのね」と良からぬ噂を耳にする則雄など不穏なシーンが続くと、少女の無邪気な笑い声が響く中、「この家には──”何か”がいる」というコピーが表れる。
寝ていたはずが、巨大な影が姿を見せた途端に憑りつかれた顔つきで弟の頭を激しく柱に打ち付ける姉・径子(森田想)。さらには祖父・章造(きたろう)が家族の前で突然倒れる場面や、必死に隠れる則雄にゆっくりと近づく少女の足、目を見開き少女の前で立ち止まる父の姿など、印象的な場面が続く。則雄の同級生で霊感のある住田(近藤華)は「絶対出て行って…出ていかないとみんな…」と必死に伝えるが、時すでに遅し。「必ず死ぬ」の言葉通り、思わず目をそむけたくなる生気のない父の顔が画面いっぱいに映る。
則雄は家族を失い絶望に打ちひしがれるが、そこに「すっかり目が覚めてしもうたわい」と力強い顔で話す“ばあちゃん”が現れる。これまでと全く違う様子のばあちゃんに戸惑いながらも覚悟を決めた様子の則雄は、「祓って済ませるつもりはねえ、地獄送りにしてやるんじゃ!」と叫ぶばあちゃんと共に、家族を奪った“呪いの根源サユリ”に復讐を誓うのであった。
併せて解禁された本ビジュアルは、背後にたたずむ少女の影に恐怖の視線を向ける則雄と、落ち着きながらも深刻な表情を見せるばあちゃんを映す。「見せてやる、極上の地獄を─」というキャッチコピーは、神木家を絶望の淵に追い込むサユリの怨念か、それとも家族を奪われた則雄とばあちゃんがサユリに与える壮絶な復讐心か。
さらに新場面写真では、夢のマイホームを手に入れた神木家に降りかかる不穏な様子が切り取られている。新しい生活に夢を膨らませている神木家の一家団欒中に険しい顔つきで上階の一点を見つめるばあちゃんや、則雄と同級生の住田が浮かばない表情で何かを話す場面、認知症のばあちゃんが怪しい笑みを浮かべこちらに向かってくるシーンや、部屋の窓からこちらを遠目に見つめる姉・径子など、どこか違和感を覚える写真が目を引く。他にも不吉な現象に悩まされる径子のそばに姿を見せる謎の少女らしき人影や、異様に散らかった部屋に困惑する昭雄、そして目の前に現れる人影に驚く表情の則雄などの写真が一挙に解禁された。
なお本作は「プチョン国際ファンタスティック映画祭」に続き、7月18日(木)から8月4日(日)にカナダ・モントリオールで開催される北米最大のジャンル系映画祭・第28回ファンタジア国際映画祭への正式出品も決定している。