2024.06.04 18:00
©︎2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
2024.06.04 18:00
第77回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した山中瑶子監督、河合優実主演の映画『ナミビアの砂漠』の公開日が9月6日(金)に決定。併せて第26回上海国際映画祭パノラマ部門への出品も発表された。
19歳で撮影・初監督した『あみこ』でその名を世に知らしめてから7年、山中監督の本格的な長編第一作となる本作の主演に抜擢されたのは河合優実。最近ではドラマ『不適切にもほどがある!』での好演も話題となり、飛ぶ鳥を落とす勢いの河合は学生時代に『あみこ』を観て女優を志願し、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行った。その思いが叶えられた本作『ナミビアの砂漠』は今年のカンヌ国際映画祭の監督週間に正式出品され、海外メディアからも「間違いなく素晴らしい作品」(Libération)、「若き映画人にふさわしい作品」(FilmVerdict)などと絶賛の声が相次ぎ、見事国際映画批評家連盟賞を女性監督としては最年少で受賞する快挙を成し遂げた。
アジア最大規模の映画祭となる第26回上海国際映画祭は6月14日から23日にかけて中国・上海で開催され、『ナミビアの砂漠』はインターナショナル・パノラマ部門カンヌ・エクスプレスに出品される。同映画祭のパノラマ部門はいくつかのセクションに分かれるが、カンヌ・エクスプレスではカンヌ国際映画祭で上映された作品から選りすぐりの作品がアジアでいち早く上映される。今回の発表に際し、上海国際映画祭プログラミング部門のマネージャーよりコメントも届いている。
「山中瑶子監督が19歳の時に独学で作った初長編『あみこ』は第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に、史上最年少で招待された。しかし彼女の本当の意味での初長編は本作だと言えるだろう。2024年カンヌ国際映画祭の監督週間に選ばれ、国際批評家連盟賞を受賞。山中監督は本作で現代の日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描いている。彼女がレンズで捉える彼らは、シニカルな魅力と今にも爆発しそうな情熱にあふれていて、まるでニューウェイヴ映画の主人公を見ているようでもある。ヒロインを務めるのは“令和の山口百恵”と言われている河合優実。彼女の自然な演技が新鮮かつチャーミングな活力を作品に注入している。」──Sammon Zhang / Manager, Film Competition & Programming Dept.
『ナミビアの砂漠』場面写真 ©︎2024『ナミビアの砂漠』製作委員会