『青春18×2 君へと続く道』公開記念リレーインタビュー #3
「人はいくつになっても青春の中にいる」台湾の人気俳優シュー・グァンハンが旅を続ける理由
2024.05.06 17:00
2024.05.06 17:00
人生という旅は、止まってはいけない
──日本の雪景色はいかがでしたか。
(日本語で)ビックリしました!
役者という仕事は、いろんな場所へ行って、いろんな人の人生を体験する。そこで、いろんな人物と出会い、いろんな景色を堪能できることが役者の醍醐味でもあります。今回も例外ではありませんでした。湘南、松本、それから飯山線に乗って、あの大雪原へ。個人的には、松本の街並みがお気に入りですが、この撮影を通じて見た景色はどれも心が動かされるような美しい景色ばかりでした。
──待ち時間の間に、雪で遊んだりしましたか。
正直に言うとしませんでした(笑)。というのも、ものすごく寒かったんです。ずっと雪の上にいると、雪が靴の中に入ってきて、もう足元が冷たくて冷たくて。だから、遊ぶどころか、待ち時間はさっさと雪のないところに逃げてしまいました(笑)。
──寒いのは苦手ですか。
そうかもしれません。台湾はあまり雪が降らないんですね。だから、ちょっと耐性がなかったです(笑)。
──ランタンを飛ばすシーンがとても幻想的で美しかったです。ジミーとアミはあそこで願いごとを書きましたが、グァンハンさんならランタンにどんな願いごとを託しますか。
寝ていてもお金が入るようになりたいです(笑)。
──僕もそうなりたいです(笑)。
あはは。やっぱり願うことは、人生という旅がこれからも続いていくようにということですね。旅というのは、止まってはいけないんです。旅を続ける限り、いろんな面白いことが起きる。それは仕事という旅もそうですし、プライベートという旅もそう。前に進み続けていれば、何かしらの出来事があって、そこからまた新しいことを学べる。その過程をずっと楽しんでいられたらいいなと思います。
──18歳のジミーは、自分が何になりたいのかわからずにもがいていました。グァンハンさんが俳優の道を志すようになったきっかけを教えてください。
僕にとって、俳優になることは予想外の展開だったんです。最初は、生計を立てるためにモデルの仕事を始めて。そんな中で、あるとき、プライベートで友達と待ち合わせをしていたら、エージェントの人に「ちょっとカメラテストをしてみないか」と声をかけられたんです。それがきっかけで俳優という仕事をやるようになって。だから、もともと興味があったというわけではありませんでした。
──そうなんですね。とはいえ、今は多くの人がグァンハンさんに注目をしています。映画でも夢を叶えた後の苦労が描かれていましたが、俳優になる前となった後、より苦しいと感じるのはどちらですか。
どうでしょう。きっとその苦労というのはそれぞれ別のものなんじゃないかと思います。人間ですから、どちらも苦労はつきもの。ただその内容がちょっと違ってくるんですよね。
俳優として認められる前は、役を掴むためにいろんなオーディションを受けます。そこで僕は合格するために一生懸命研究をする。そういう日々が続くと、やっぱり体力的にはすごくハードです。だから、体力面で苦しかったという意味では、俳優になる前だったと言えますね。
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