「これが韓国ドラマの作り方なのか」驚きを語るコメントも
菅田将暉が差し出す“右手”が象徴するものとは?Netflix『寄生獣 -ザ・グレイ-』場面写真解禁
2024.04.12 11:00
(C) 岩明均/講談社
2024.04.12 11:00
Netflixにて独占配信中の『寄生獣 -ザ・グレイ-』に泉新一役で登場した菅田将暉の場面写真が解禁された。
岩明均の漫画『寄生獣』(講談社刊)をベースに、ヨン・サンホ監督が韓国を舞台に描く本作は、捕食した人間に“擬態”して生きる寄生生物=パラサイトが韓国に襲来していたらという発想から生まれた。4月5日(金)に配信開始されるとNetflixの週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で1位を獲得し、菅田将暉演じる泉新一のサプライズ登場も大きな話題となっている。
父親から暴力を振るわれるという悲痛な過去を持つスイン(演:チョン・ソニ)は、“自分は誰からも愛されない”と思い詰め、ただ生きるだけの毎日を過ごしていた。そんな中、ある事件をきっかけに人間でもパラサイトでもない変種になってしまい絶望。パラサイト“ハイジ”との共生生活を送るスインは、図らずも「生き残るため」に人類乗っ取り計画を目論むパラサイトたちと、計画に気付きパラサイトを駆逐しようとする人間たちの争いに巻き込まれていく。
そんな本作に登場する菅田演じる泉新一は、原作『寄生獣』の主人公。日本で実写化された『寄生獣』(14)、『寄生獣 完結編』(15)では染谷将太が演じ、アニメ「寄生獣 セイの格率」(Netflixで配信中)では島﨑信長が声を務めている。
場面写真が解禁された“泉新一が登場し右手を差し出す”という描写には、本作と原作『寄生獣』の世界観が交わっていることを象徴する役割があったそうで、ヨン・サンホ監督は「エンディングに登場する『泉新一』と『ミギー』はとても重要な役柄だった」と明かす。
さらに、菅田は「『地獄が呼んでいる』を見ていたので、ヨン・サンホ監督の作品に出られる嬉しさと驚きがありました。また、小学生の頃に読んだ『寄生獣』の泉新一を演じられるという事で、ワクワクしていました。」と素直な思いを明かす。今回が初の韓国ドラマ出演となる菅田は、撮影時の印象については「撮影している景色としては日本とあまり変わらなかったです。でも、元アニメーション作家であるヨン監督ならではの、現場のシステム作りというものに感動しました。CGも多い現場だったので、撮影前にアニメーションでイメージ映像を見せてもらい、撮影後にすぐ簡易的に画を繋いで合成パートの確認もしていました。これが今勢いのある韓国ドラマの作り方なのか、と思いました。」と驚きを語った。そして「日本が誇る名作『寄生獣』をベースにした作品に日本人キャストとして、世界各国に配信される事をとても嬉しく思います。現代社会を反映した作品でもあるので、僕自身も楽しみです。ただのファンタジーでは終わらない作品になっていると思うので、様々な国の方々が観た時の反応が楽しみです。」と締めくくった。
本作を視聴した日本の著名人も賛辞を送っており、実写「幽☆遊☆白書」で監督を務めたことが記憶に新しい月川翔氏は「スタジアムに寄生生物が落下していって、そこから多くの人が見ている前でとんでもないことが起きるという。もうその瞬間から“この作品は最後まで見るぞ”と決めて、最後まで一気に見ました」と熱く語っており、ゲームクリエイターの小島秀夫氏も「日本のコンテンツを吸収、消化して来た韓国の鬼才ヨン・サンホが産み出した本作は、”共闘”でも”共存”でもない。これからのエンタメ界の新しい“共生”への第一歩だと言える」と力強いエールを送っている。