共演に柄本時生、池津祥子、新名基浩、豊原功補
仲野太賀×二階堂ふみが恋に、世間から隔絶された一軒家が舞台の岩松了新作『峠の我が家』上演決定
2024.04.09 12:00
2024.04.09 12:00
単独主演に仲野太賀、ヒロインを二階堂ふみが務める岩松了演出の新作舞台『峠の我が家』の上演が決定した。
本作は宮藤官九郎主演『結びの庭』(2015年)、小泉今日子主演『家庭内失踪』(2016年)、黒島結菜主演『少女ミウ』(2017年)、東出昌大主演『二度目の夏』(2019年)など次々と話題作を発表し、高い評価を得てきたM&Oplaysと岩松了が定期的に行っている人気プロデュース公演の最新作。2024年10月25日(金)~11月17日(日)に本多劇場で行われる東京公演を皮切りに、新潟、宮城、富山、愛知、広島、岡山、大阪と全国へ巡演される。
主演の仲野太賀は、ドラマ『拾われた男』や『初恋の悪魔』などの話題作でも主演を務め、先日豊臣秀長役で2026年大河ドラマの主演に決定。2011年の『国民傘』で初めて岩松作品に出演し、これまでに5本の作品に出演してきた仲野が2022年ぶりに岩松とタッグを組み、岩松作品6作目にして初の単独主演に挑む。
共演の二階堂ふみは連続テレビ小説『エール』や映画『月』などに出演、3月まで放送されていたドラマ『Eye Love You』も記憶に新しく、岩松作品へは『不道徳教室』以来11年ぶりの参加となる。また、脇を固めるキャストには柄本時生、池津祥子、新名基浩、豊原功補が名を連ね、緊張感あふれる人間ドラマが展開する。
物語の舞台は峠にある古い一軒の家。この家は、夏の間観光客を受け入れる「峠」という旅館を営んでいる。この家に住んでいるのは主人の佐伯稔(岩松了)、その息子・正嗣(柄本時生)、正嗣の妻の斗紀(二階堂ふみ)の3人。夏が過ぎ訪ねる人もいないこの家に、安藤久志(仲野太賀)という若者とその兄嫁(池津祥子)が訪ねてくる。安藤は峠を越えた所にある兄の戦友の家に、戦友の軍服を届けに行くという。この家に嫁ぎながら、ここでない場所に出てゆきたいと望む斗紀はこの若者に救いを求めるが、たまたまここを訪れたような安藤にも何か隠された事情があるようで、やがて若い二人の間に感情が芽生えていく。さらにこの家を度々訪れる立花(豊原功補)という彫刻家と、その部下の富永(新名基浩)も加わり、事態は人々の思惑や企みの中、不穏な方向へと転がってゆく。
コメント一覧
岩松了(作・演出)
峠にある家。それは社会から逸脱しているようにも見え、堅固に家を守ろうとしているようにも見える。その家に嫁いだ女は自身の居場所を見つけられずにいる。そしてその峠を越すために家に立ち寄ることになった男の自分を偽ろうとするその苦悩に激しい感動を覚え、恋に落ちる。
峠は文字通り、人が越えようとする自身の高みの形象なのかもしれない。
二階堂ふみには、女子高生(『不道徳教室』)から、人妻への成長を、仲野太賀には、逸脱する男の色気を期待してます。
仲野太賀
岩松了さんの演劇に出演するのは、僕にとってとても特別な経験です。
M&O playsプロデュース作品「国民傘」に出演してから13年程経ちました。当時からある岩松作品への憧れは近くづくほどに輝きを増し、その背中の大きさを知れば知るほど、遠のいていくような感覚があります。
二階堂さんをはじめとする素敵なキャストの皆さんと、「やっぱり岩松さんやばいね…‼︎」
なんて言いながら、稽古場でのたうち回る日々が今から楽しみでなりません。
二階堂ふみ
岩松さんの舞台に出させて頂くのは、11年ぶりになります。何年経っても岩松さん書かれた言葉は身体に残っていて、時たま口に出してみたりしてました。(ソバコが鳴いてる…)
今回はどのようなお話になるのでしょうか。筆は進んでいるのでしょうか。
初舞台でご一緒した太賀くんと、岩松さんの紡ぐ言葉をお届けできるよう頑張りたいと思います。