2024.04.08 21:02
ジーン・シモンズ By Raph_PH CC BY 2.0,
2024.04.08 21:02
昨年の12月2日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで最後のライブを実施したKISS。同公演をもって50年にわたるキャリアを完結させた伝説的ロックバンドだが、4月5日にスウェーデンの企業ポップハウス・エンターテインメント・グループがKISSの楽曲、ブランド、肖像権、知的財産などを購入したと報じられた。
ポップハウス・エンターテイメント・グループは想定金額3億ドル(約454億円)でKISSブランドを購入。KISSブランドの大規模な売却についてベーシストのジーン・シモンズが先日People誌が公開したインタビューで語った。
「重要な計画を立てて忙しいときも人生は進んでいる。俺たちは半世紀ツアーをし続けたし、誇りを持った状態で夕日に歩いていくような引退を考えていた。ローリング・ストーンズみたいに今でもツアーし続けているバンドはいるけど、俺たちはそうなりたくないし、歩行器を使ってまでステージに上がりたくない。一流ボクサーとかでも引退をせずにアマチュアにノックアウトされるようになってしまう人もいる。そういう意味では俺たちは正しいタイミングで引退をしたと思う。
ポップハウス・エンターテイメントへの売却に関しては、お互いの家族とかについて話して友達になり、財産を分け合ったんだ。新しいKISSの始まりはみんなを驚かせるようだ。誰も見たことがないようなものになる」
また、3億ドルという高価な金額で売却を決断した理由についても、重要なのは金額ではなく今後の展望だという旨もコメントした。
「自然を見ると、進化をするか絶滅するかしかないんだ。KISSを売ってどれぐらいのお金が入ってきたかは重要ではない。単に人生を楽しむことが重要なんだ。俺はその点でとても恵まれている」
ポップハウス・エンターテイメント・グループはスウェーデンのビリオネア、コニ・ヨンソンとABBAのビョルン・ウルヴァースが立ち上げた会社であり、過去にはシンディ・ローパーやアヴィーチーなどの楽曲も購入している。同社は現在開発中のKISS 3Dアバタープロジェクトをプロデュースしており、今後コンサートツアー以外にもエンタメビジネスに参入すると明かされている。