ブルースの継承者“キングフィッシュ”とストラト愛を語る
ブルースレジェンドのバディ・ガイがジミー・ペイジやエリック・クラプトンに与えた影響を語る
2024.03.21 20:50
Photo by Paul Natkin
2024.03.21 20:50
今年70周年を迎えるFender社のストラトキャスター。世界で最も人気のあるエレクトリックギターのいちモデルだが、1958年のデビュー以来、シカゴブルースのシーンで活躍し後世に多大な影響を与えてきたバディ・ガイと、「FUJIROCK FESTIVAL’24」の出演も決定している若きブルースの代弁者クリストーン・“キングフィッシュ”・イングラムが、Fender社が公開した対談映像でストラトキャスターについて語った。
バディ・ガイは初めてストラトキャスターを見たときの衝撃を振り返っており、その後イギリスのギターレジェンドたちにストラトの魅力も伝えたようだ。
「初めてストラトキャスターを見たのは、ギター・スリム(1940年代と1950年代に活躍したニューオーリンズのギタリスト)が弾いていたときだった。昔はアコースティックギターしか見たことなかったから、初めてストラトを見たときに冗談だと思ったんだ。バンドが20分とか30分演奏した後、ギター・スリムがストラトを持って登場した。そのとき、私は“いつかギターを始めたらストラトを弾きたい”と思ったんだ。
1965年に初めてヨーロッパに行ったとき、ジェフ・ベックとジミー・ペイジとエリック・クラプトンが車のなかで寝ていた。彼らと知り合いになったとき、“ストラトでブルースで弾けるとは知らなかったよ!”と驚いていた。彼らは私が弾いているのを見て、ストラトを買いにいったんだ」
自身のポルカドット柄のストラトキャスターを“妻”と呼び、長年にわたりギターに対する愛を発信してきたバディ・ガイだが、その影響力はグラミー賞も受賞した新世代ブルースの継承者キングフィッシュにも及んでいる。
「僕がストラトキャスターを使うのはもちろんバディ・ガイ、あなたの影響でもある。僕の出身地のミシシッピではたくさんのブルースやゴスペルのミュージシャンがいて、みんなストラトキャスターを使用している。このギターの特徴はトレブルが効いたピックアップで、ブルースを叫ぶサウンドがとても良いんだ。自分のレパートリーに常に入ってるよ」