2024.02.07 17:25
映画『罪と悪』より石田卓也 ©︎2023「罪と悪」製作委員会
2024.02.07 17:25
2月2日(金)より公開中の高良健吾主演映画『罪と悪』より、主人公の幼馴染を演じた石田卓也の場面写真が解禁された。
本作は犯罪が多様化する現代に「罪」と「正義」の意味を問い、人間の本質に迫るノワールミステリー映画。主演の高良健吾が演じるのは、荒んだ家庭環境に育ち、現在は地元の不良たちを集めて闇の仕事も請け負う会社を経営する社長・春。春と同じく罪を背負いながらも過去の秘密を隠し大人になった幼馴染には大東駿介と石田卓也。大東は警察官の家庭に育ち自らも捜査一課の刑事となるが、父の死をきっかけにこの街に戻ってくる晃、石田は家業の農業を継ぎ現在は引きこもりになってしまった双子の弟・直哉の面倒も見ている朔を演じる。
また、街を牛耳る白山會の傘下である清水組組長・清水に村上淳、その白山會の会長・笠原に佐藤浩市、晃と同じ警察署の先輩刑事・佐藤に椎名桔平と実力派俳優が集結。監督・脚本を務めた齊藤勇起は井筒和幸監督作品を中心に、岩井俊二監督・武正晴監督・廣木隆一監督作品等での助監督を経て、完全オリジナルの脚本で挑む本作で初監督を務める。
中学時代、春・晃とともに衝撃的な事件に巻き込まれ、その過去を背負いながら地元で農業を営んでいる朔(石田卓也)。劇中では、刑事になって街に戻ってきた晃との再会を喜ぶが、同時に、記憶に蓋をしていた辛い過去を思い出し苦しむ表情も見せる。
本作で朔を演じた石田は、2005年TVドラマ『青春の門・筑豊編』でデビューしその後も華々しい活躍を続けるも、2017年に一度休業、2021年に俳優業を再開。劇中、過去の事件について「考える時間なんて作らないように、今も生きてる」と語る朔、石田はそんな朔について「人間みんな、嫌なことからは逃げたいし、悲しいこととか辛いことは忘れたいじゃないですか。それを全部受け入れるのは難しいから。だから朔は、一番人間くさいやつだなって思ったんです。」とキャラクターの軸を捉え、役へアプローチしていった。
脚本を読んだ時から絶対にやりかったと挑んだ本作。役との出会いについて石田は「この業界に入ったばかりの頃、初めて僕を選んで仕事を一緒にさせてもらった黒土三男監督が『役者が、この役は絶対にやりたいって思えるような作品に出会えるのは 1回か2回しかないぞ』って仰ってたんです。まさに今回この映画でその1回が来たなって、自分の中で思えるような出会いだったんです。」と恩師の言葉を回顧して本作に臨んだという。
さらに、「高良くんとも大東くんとも10年以上会えてなかったけど、みんなで台本を読んだ時にそれぞれ積み上げてきたものが一瞬にして分かったのですごく安心感がありました。僕たちはこの映画を作ったけど、映画を観たお客さん一人一人が行き着く答えってそれぞれ違うと思うんですよ。最後の最後この映画を完成させるのは、お客さんだと思ってます。」と観客へメッセージを伝えた。