2024.01.15 18:00
2024.01.15 18:00
昨年は6thシングル『Start over!』でセンターを務め、マクドナルドの「サムライマック」のCMにも出演。鮮烈な眼差しで、幅広い世代にその存在を印象づけた櫻坂46の藤吉夏鈴。グループの枠を越えて活動のフィールドを広げ続ける藤吉が、また新たな可能性を切り開く。
それが1月19日(金)からスタートの連続ドラマW-30『アオハライド Season2』への出演だ。人気漫画家・咲坂伊緒の大ヒット作を完全実写化した本作で、主人公・吉岡双葉(出口夏希)のライバルであり、馬渕洸(櫻井海音)に想いを寄せるキーパーソン・成海唯を演じる。ドラマ作品への出演はこれが初めて。後半戦の台風の目というべき役どころで、彼女はどんな新しい顔を見せてくれるだろうか。
唯ちゃんの弱い部分が伝わればいいな
──原作や台本を読んで、成海唯はどんな女の子だなと感じましたか。
一見誰とでも仲良くなれるような元気な女の子。でも、その内側には洸ちゃんと同じような苦しみを抱えて生きている。完成した作品を観たときに、双葉ちゃんからしたら、唯ちゃんみたいな女の子がいたら相当嫌だろうなと思いました。
でも、唯ちゃんは唯ちゃんで、洸ちゃんしか頼れる人がいなくて、洸ちゃんに頼りたくなる気持ちもよくわかる。だから、双葉ちゃんからしたらライバルではあるんですけど、ご覧になっている皆さんからちゃんと愛されるキャラクターになればいいなという想いを込めて演じました。
──なるほど。単なる敵役にならないように。
そうですね。ちゃんと唯ちゃんの意思を見せたいなと。そうすれば、きっと観ている方も唯ちゃんにも共感してもらえるんじゃないかと思いました。
──藤吉さんとしても、唯の気持ちに寄り添えるところはありましたか。
同じ苦しみを分かち合える人と一緒にいたくなるのはごく自然なことだと思ったんです。あくまで唯ちゃんは自分の気持ちに一途で一生懸命なだけ。自分と重なるかと言われたらそういうわけではないんですけど、唯ちゃんの気持ち自体はそうだよねと頷けるところがいっぱいありました。
──個人的には、ある場面で出てくる「無理やもん」という唯ちゃんの台詞が刺さりました。健気な反面、どこかズルさみたいなものもあって。
あそこはもうとにかく必死でした。唯ちゃんとしては、洸ちゃんに振り向いてほしい一心で。でも、同じような苦しみを持った人と一緒にいても前向きにはなれないことを唯ちゃんだって心のどこかでわかっているんですよね。わかっているんだけど、一緒にいたいじゃないですか。何が正しいかなんて誰にも言えない。難しいですよね。
──あの潤んだ目には何も言えなくなる力があると思いました。
そこがちょっとずる賢いと言われてしまうところなのかもしれないですけど、強い部分、明るい部分だけじゃなくて、唯ちゃんの弱い部分がモニターを通じて伝わればいいなということは、いつもお芝居をしながら考えていました。
──今回、ドラマで披露されている長崎弁がとてもキュートでしたが、藤吉さん自身がキュンとくる方言ってありますか。
ありますあります。ファンの方とお話するイベントがあるんですけど、その中に広島弁を喋る子がいて、その子が来るたびに本当に可愛くて羨ましいなと思いますね。
──きっとこれを聞いたら次からみんな広島弁になりますよ(笑)。
それは困ります(笑)。みなさん、自然な言葉でお願いします(笑)。
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