エド・シーラン
2023.10.16 20:15
今年の5月5日に数学記号をタイトルに冠した「マスマティック・プロジェクト」最後の作品として6thアルバム『−(サブトラクト)』をリリースし、先月末には秋をテーマとした『Autumn Variations』をリリースしたエド・シーラン。世界で最も人気があるアーティストの一人だが、彼の音楽が人々に共感される理由を語った。
GQの新インタビューに登場したエド・シーランは、自分のキャリアが大きく成功した要因は2つあるとコメントしている。
「みんな“愛”というテーマを愛してるし、誰もが気が沈んだり悲しくなったりする。だから僕の曲の多くはその2つのテーマについて書かれている。人々に共感される曲は、大体書いてるときに心地悪かったり、不快に感じる。
例えば“Perfect”を書いてるとき、僕は“これめちゃくちゃわざとらしくてダサいな…… チェリーは僕のことをとても安っぽいボーイフレンドだと思うだろう”って思ったんだ。自死すること想像して書いた“Salt Water”は、“両親に聴かれたくないしこれをリリースしたくないな…… ”って思った」
「Perfect」は妻であるチェリー・シーボーンに向けて書かれた曲であり、妻にとても“安っぽい”と思われることを恐れていたと明かしたエド・シーラン。
彼は以前もキャッチーな曲を作ることの難しさを語っており、コード進行などが限られているなかでキャッチーな曲を作るのは、世間が思っている以上に難しいと発言していた。彼は2014年のヒット曲「 Thinking Out Loud」が、マーヴィン・ゲイの「Let’s Get It On」のコード進行とリズムを盗作したとして2016年に告訴されていたが、今年の5月には著作権侵害にはあたらないとの判決がくだされていた。彼は勝訴について以下のようにコメントした。
「ポップスに大体使用される4つのコードがある。数学的に考えて、他の曲とコード進行が同じになる可能性は高い。他にも同じコードを使用した曲は何個もあるし、これから生まれるポップス曲でもそれを聴くことになる。私は頻繁に使用されるコードを使用しただけだ」