初の単独出演舞台『ドクター皆川』で成長した姿を見せる
乃木坂46・金川紗耶のチャレンジ精神 自信を育んで“なりたい自分”へ
2023.09.27 17:30
2023.09.27 17:30
もし「アイドル」に定義があるとしたら、そのひとつは周囲を笑顔にできることだと思う。
そこにいるだけで、周りの空気が明るくなる。心の温度が高くなる。そんな特別な力を持っている乃木坂46の金川紗耶。10月12日に開幕する舞台『ドクター皆川〜手術成功5秒前〜』では、あまり自信がなかったという演技に挑戦する。だが、大舞台を前にプレッシャーに潰れる気配はまるでない。むしろ未知なる世界に飛び込むことにワクワクしているようだ。
なぜ新たな挑戦を前にこんなに笑顔でいられるのだろうか。そこには、人を元気にしたいという金川紗耶のエンターテイナーシップがあった。
あの頃より成長した自分を感じている
──金川さんにとっては単独での舞台出演は初めてとなります。
演技はほぼ未経験に近くて、しかも共演者はすごい方々ばかり。なので、ちょっと不安ではあるんですけど、ドジっ子ナースという役柄はちょっと合っているのかなって。素の金川でいられる気がして、やってみたいなと思いました。
──ちょっと合っているということは、ご自身にもドジっ子要素が?
言葉の間違いが多くて。カタカナが苦手なんです。エスカレーターとエレベーターとかいまだにどっちがどっちかよくわからなくなって、何回も確かめます(笑)。
あと、知らない言葉も多くて……。結構本を読んでるほうだと思うんですけどね。たぶん絵しか見てなくて、あんまり頭に入ってなかったのかもしれません(笑)。
──クイズ番組とかに出ると珍答を連発するタイプですね。
危ないですね。でも、テレビで普通にクイズ番組を観ているときは答えられるんです。謎解きとかめっちゃ得意なんですよ! そこはいけるんですけど、日本語が難しいです……(笑)。
──これまでアイドルとしてたくさんのステージに立ってきましたが、役として舞台の上に立つのはちょっと違いそうですか?
違うと思います。役者として人前に立たなきゃいけないっていうのは初めてに近いので、どういう風景なのか、まだ想像もつかないです。
──普段、コンサートでステージに立つときは緊張しますか。
最初はします。いちばん緊張するのは、オーバーチュア。みなさんが声を出してくれてるのを聞きながらいつもドキドキしているんですけど、不思議とステージに立つと気持ちが切り替わるんですよね。だから、舞台でもそうできればいいんですけど……。
──2020年にwebドラマ『サムのこと』に出演されたときも「演技にはあまり自信がない」とおっしゃっていたので、そこからまた何か心境の変化があったのかなと。
そうですね。あの頃よりはだいぶ感情もついてきました(笑)。もともと長女ということもあって、感情を出したり人に甘えたりするのがあまりできなくて。だから、たとえば「どうしたの?」という台詞があったとしても、語尾に「?」がつかなくて、つい「どうしたの」と平板な言い方になっちゃうんです。
そういう自分を見るのが嫌で、演技に苦手意識があったんですけど、最近はドラマをよく観るようになって。みなさんの演技を真似するようになってからは、ちょっとずつだけどそれらしい形になってきたのかなって。あの頃よりは成長した自分を感じているので、しっかり乗り越えられればなと思っています。
──ちなみにどなたの演技が特にすごいなと思いますか。
石原さとみさん! 石原さとみさんは台詞の抑揚のつけ方が本当にお上手なんです。特に『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』が大好きで。ファッションももちろん素敵なんですけど、あの早口が大好き。聞いていて気持ちいいですよね。私だったら絶対失敗します。滑舌が悪いので(笑)。
──じゃあ、滑舌の練習も必須ですね。「あめんぼのうた」とか。
「あめんぼ あぶないよ あいうえお」ですよね?
──違います(笑)。
あ!「あめんぼ あかいな」ですね。こういうところがドジなんですよね(笑)。
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