By Raph_PH - QueenO2121217-70, CC BY 2.0
2023.09.06 19:20
1973年にデビューし、世界中で3億枚ほどのセールスを誇るロック・バンド、クイーン。近年は映画『ボヘミアン・ラプソディ』なども話題になり、世代を超えて愛されるアイコニックなバンドだが、ギタリストのブライアン・メイがAI技術の音楽使用について語った。
先日、The Daily Star誌のインタビューに登場したブライアン・メイは、来年の今頃には音楽業界が完全に変わっているだろうと予想した。
「来年の今頃には音楽のランドスケープが完全に変わっているだろう。何が正解かわかならなくなっているだろう。何がAIによって生成されたもので、何が人間によって作られたものか把握できなくなると思う。境界線がぼやけて、混乱するようになる。2023年が人間が音楽業界をコントロールしていた最後の年になるかもしれない。そんぐらい真剣な問題だと思うし、喜ばしいことではない。不安になるよ。
AIが悪用されるポテンシャルはかなり高いと思う。音楽だけではなく、政治にAIが使用されるようになったら、人々が死んで、世界を制服する可能性もあると思う」
AI技術が音楽業界にもたらす影響と不安についてコメントしたブライアン・メイ。AI技術に対して批判的な意見を述べているのは彼だけではなく、スティングやスリップノットのコリィ・テイラーなどのアーティストもAI技術で声などを再現することを批判していた。
近年、オアシスの再結成を望むファンがAI技術でリアム・ギャラガーの声を再現した架空のアルバム『Aisis』が話題になったり、ユニバーサル・ミュージックがAIによって生成されたザ・ウィークエンドとドレイクの偽の楽曲の販売停止を申し入れたり、音楽業界でも毎日のように話題になっている。