2023.08.13 19:50
スリップノット(H.I.P. 提供)
2023.08.13 19:50
世界で最も有名なメタルバンドの一つとして知られている9人組バンドのスリップノット。1999年にリリースしたデビュー・アルバム『Slipknot』は200万枚のセールスを記録し、2006年にはシングル「Before I Forget」でグラミー賞を受賞している。
デビューから24年経つ今でも世界で絶大なる人気を誇っているアイオワ州デモイン出身のバンドだが、ポッドキャスト「Zach Sang Show」に出演したフロントマンのコリィ・テイラーは、地元デモインでは今でもスリップノットを嫌っている人が多いと明かす。
「俺らは長い間人々にレッテルを貼られて判断されてきた。俺らは街の外れ出身で、その環境をレプリゼントしている。それを今でも忌まわしく思っている人たちはいる。アイオワでは、保守派の人たちがまた増えてきてスリップノットがアイオワ出身であることを恥に思っている人が多い。俺が住んでいたときは中立の州だったけど、今ではまた共和党を支持する保守派が増えて、こういうバンドを快く思っていないんだ。
今でもデモインで俺らに対して怒っている人たちがいる。30年以上の知り合いでも、久しぶりにすれ違ったら睨まれたりする。小さな街に住んで、なんとかしがみついている臆病者たちばかりだ。俺らほど成功に対してハングリーじゃなかったという事実を認められないんだ」
また、コリィはデモインのシーンを引き上げるためにスポットライトを与えたが、その試みは成功しなかったとコメントしている。
「そいつらが成功に値しないと言っているわけではない。デモインのシーンでも素晴らしいバンドはいたけど、前に進む気合いと努力が足りなかったんだ。俺らが成功して、次のスリップノットをデモインから探そうとしている人も多かった。俺らがそのシーンにスポットライトを当てようとしても、全員そこまでの成功を掴む気力がなかった。俺らはこのために生きて、このために死んでもいいと思って掴みにいったけど、他のやつらは全員誰かに与えられるものだと勘違いしていた」