スリップノットのコリィ・テイラーがAI技術の音楽使用を痛烈批判

2023.05.26 18:30

スリップノット（H.I.P. 提供）

2023.05.26 18:30

オアシスの再結成を望むファンがAI技術でリアム・ギャラガーの声を再現した架空のアルバム『Aisis』が話題になったり、ユニバーサル・ミュージックがAIによって生成されたザ・ウィークエンドとドレイクの偽の楽曲の販売停止を申し入れたり、AI技術は現在最もホットなトピックとして毎日のように話題になっている。インタビューにおける定番の質問となっており、最近ではスティングやアイス・キューブなどのアーティストがAI技術を批判していた。

新たにAI技術の音楽使用を批判したアーティストがスリップノットのコリィ・テイラーだ。先日、ロック誌Kerrang!のラジオに出演したコリィは、以下のように語っている。

「あんなクソみたいなものどうでもいい。みんながあの技術を使って何を証明しようとしているのかわからない。コンピューターが人間ぐらい上手くできると証明しようとしているのか？もしそうだった場合、なんの意味があるんだ？

Pro Toolsやオートチューンを使用してみんなが同じようなサウンドを作っていることより、さらに人間の才能をないがしろにする悪い例だ。そしてみんな“これはクールだろ？”みたいな感じになるけど、全くクールではない。頭おかしくなったのか？急に才能やスキルというものが重要じゃなくなったのか？現実には存在しないものからしかクールで新しい要素を見つけられないのか？ふざけるな！

誰かがAI技術に対してテンションが上がって話題に挙げてくる度に、“俺にその話題を話すな。なにも気にしてないやつに話しかけてこい”って言う。大嫌いだし、本当に無理だ」

AI技術の音楽使用を痛烈に批判したコリィ・テイラー。以前スティングも「私たちはAIから人間の財産を守るために闘わないといけないだろう」とコメントしており、AI技術を否定するアーティストも多いなか、グライムズのように自分の声を機械学習に使用することを許可しているアーティストもいることも事実だ。

コリィ・テイラーは今年9月16日に2ndソロアルバム『CMFT2』をリリースすることが決定しており、同作からはシングル「Beyond」が先行リリースされている。

Corey Taylor – Beyond (Official Music Video)

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コリィ・テイラー

アーティスト情報

スリップノットとストーン・サワーのフロントマンを務めるコリィ・テイラー（Corey Taylor）のソロ活動。
世代を超え多くのファンやアーティストにまで影響を与え、スリップノットでは6作品の総セールスは3000万枚を超え、世界中にその声を届けてきた。

スリップノットでは、2019年リリースのアルバム『We Are Not Your Kind / ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』を含む3作連続で全米チャート1位を記録している。
ストーン・サワーではシングル2曲を全米チャートに送り込み、アルバムの元となったコンセプト・ストーリーが大手コミック出版社からシリーズ化されている。
2017年にリリースしたアルバム『HYDROGRAD / ハイドログラッド』の収録曲の「Song#3 / ソング#3」はラジオヒットとなり、総再生回数1億を突破した。
いままでに世界各地の音楽フェスティバルで幾度となくヘッドラインを務めてきたコリィの挑戦は、これからも終わることなく続いていくのだ。

また音楽活動の傍ら、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった自叙伝などの執筆を行い、そして俳優として数々の映画・ドラマに出演してきた。
2011年に出版した自叙伝『セブン・デッドリー・シンズ』はニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リストに4週に渡ってランキング入りし、以降2年ごとに計3作を出版している。
俳優としては映画『フィアー・クリニック』、『アンデッド刑事＜デカ＞野獣捜査線』、『シャークネード4』、イギリスの人気ドラマ『ドクター・フー』など数々の作品に出演。
名門大学、オックスフォード大学からゲスト講師のオファーを受け、講演を行ったこともある。

2020年には、ソロ活動の初なるアルバム『CMFT / シー・エム・エフ・テイ』をリリースし、収録曲の「CMFT Must Be Stopped / シー・エム・エフ・テイマスト・ビー・ストップト」ではラッパーのテックナインとキッド・ブッキーとコラボレーションし、ミュージック・ビデオにはロブ・ハルフォード（ジューダス・プリースト）、マリリン・マンソン、BABYMETALらがカメオ出演している。

2022年2月25日には、2作目のアルバムとなる『CMFB...Sides / シー・エム・エフ・ビー・サイド』を全世界同時リリース。
2022年2月11日には、新作アルバムの収録曲「On The Dark Side / オン・ザ・ダーク・サイド」を先行リリース。

（引用）https://wmg.jp/corey-taylor/profile/

スリップノット

アーティスト情報

SLIPKNOTの結成は1995年の事。アイオワ州デモインという、それまでは誰にも知られる事のなかった街でこの巨大な怪物は産声をあげる。
全員赤のジャンプスーツに、ハンドメイドのグロテスクなマスクを身につける、というスタイル、そして強烈なライヴ・パフォーマンスにより地元では異常なまでの人気を博す。
その後自主制作として『Mate, Feed, Kill, Repeat』を発表、この作品がロス・ロビンソンの耳に届き、彼によるプロデュースの基、99年デビュー・アルバム『SLIPKNOT』を発表。
あらゆるジャンルを飲み込み昇華させ、9人全てが一体となった究極のヘヴィ・サウンドは瞬く間に話題となり、本国アメリカでは00年に100万枚を超えるセールスを記録している。
00年には全公演即日完売となった初来日公演を、翌年にはSUMMER SONIC 01出演の為来日を果たすと、直後に2作目『アイオワ』を発表。日本で初登場4位を記録するという快挙を成し遂げる。
翌年には3度目の来日公演も行うも、ツアー後にしばらくSLIPKNOTは活動を停止、各々が個別に活動を始める。
その後3年の時を経てメンバーが再び集結、リック・ルービンをプロデュースに迎え、更なる混沌さとヘヴィネスを手に入れた3作目、『VOL. 3:（ザ・サブリミナル・ヴァーシズ）』を04年に発表。オリコン・チャート初登場2位を記録したのを始め、各国で大ヒットを記録、現在全世界で200万枚を超えるセールスを記録している。
また同年には単独公演を、そして05年のにはSUMMER SONICへの来日を果たした。
このツアー後、05年にバンド自身初となるライヴ・アルバム『9.0：Live』を、06年には9人の内面を曝け出した衝撃の映像作品『Voliminal: Inside The Nine』を発表。
その後再びそれぞれの活動に専念するためこの怪物はしばらく活動を休止するが、08年、約4年ぶりとなる、全世界が渇望したニュー・アルバム『All Hope Is Gone』をリリース。
このアルバムは世界で驚異的なチャートを記録、ここ日本でも総合チャート2位、アメリカでは全米チャート1位を記録した。その後LOUD PARK 08の初日のトリを飾った後、ヨーロッパ／北米ツアーを敢行、ツアーが終了した段階でまた活動を休止させる。
2010年5月、オリジナル・メンバーでもあるポール・グレイが死去、今後のSLIPKNOTとしての活動が一切見えなくなる。
それから約1年後、突如バンドは2011年6月よりヨーロッパのフェスティバルへの出演をはじめ、2012年には初のKNOTFESTを開催、2日間で5万人を超える動員を記録、その存在感の大きさを世界中に見せつけた。
2013年5月に開催されたOZZFEST JAPANの初日ヘッドラインとして、6年ぶりに来日公演を行った。2014年10月にはアルバム『.5:The Gray Chapter』リリース、11月にはKNOTFEST JAPAN初上陸で大盛況のうちに幕を閉じた。
2016年11月には2回目の開催となるKNOTFEST JAPAN 2016で再び来日。数々の苦難、受難を乗り越え2019年に再始動、8月には6枚目のアルバム『We Are Not Your Kind』をリリース。究極の混沌が再び世界を覆い尽くす…

（引用）https://wmg.jp/slipknot/profile/