「ゴッドファーザー」の旋律が運命を狂わせる
池松壮亮が半年間猛練習したピアノを披露、映画『白鍵と黒鍵の間に』予告解禁
2023.08.04 09:00
©️2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
2023.08.04 09:00
池松壮亮主演、冨永昌敬監督最新作『白鍵と黒鍵の間に』が10月6日(金)よりテアトル新宿他にて全国公開されることが決定し、予告とメインビジュアルが公開された。
本作の舞台は昭和末期、夜の街・銀座。未来に夢を見る「博」と夢を見失っている「南」。二人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く物語となる。原作はジャズミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮する南博の『白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々を綴った回想録だが、共同脚本を手がけた冨永昌敬監督と高橋知由が一夜の物語に大胆にアレンジした。南博がモデルの主人公を「南」と「博」という二人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘う。
『ちょっと思い出しただけ』『シン・仮面ライダー』で主演を務めた池松壮亮が、本作では一人二役で二人のジャズピアニストを演じ分ける。夜の世界のしがらみに囚われて夢を見失ってしまったピアニスト・南と、希望に満ち、ジャズマンになりたいという夢に向かって邁進する若きロマンチスト・博。南と博は、時にすれ違い、時にシンクロするカードの裏表のような関係で池松が繊細に演じ分けてみせた。
解禁となった予告編映像は、半年間の猛練習を経て習得した池松壮亮本人による“あの曲”「ゴッドファーザー愛のテーマ」の演奏シーンから始まる。この曲を銀座で演奏できるのはただ一人。界隈を牛耳るヤクザの会長、熊野(松尾貴史)のお気に入りで、銀座を代表する高級クラブ「スロウリー」と「リージェント」を掛け持ちする敏腕ピアニスト「南」(池松壮亮)だけ。熊野会長にしかリクエストできない“あの曲”として、一帯のクラブ・キャバレー・スナックでは“あの曲”だけは弾いてはならない、と暗黙の掟が守られていた。しかしある夜、銀座の夜の世界に足を踏み入れたばかりの若きピアニスト「博」(池松壮亮)がその掟を破ってしまう。銀座のクラブバンドを仕切るバンマス・三木(高橋和也)や、先輩ピアニストの千香子(仲里依紗)らに脅される博。博に“あの曲”を弾かせたのは、刑務所から出所してきたばかりの謎の男“あいつ”(森田剛)だった。
併せて解禁された2種類のうち、ポスタービジュアルでもあるメインビジュアルAは、切なげにピアノを弾く池松の横顔ともう一人のピアノを弾く手元が交わる、青のグラデーションが幻想的なビジュアル。もう一つのメインビジュアルBは、池松演じるピアニストと本作で映画初出演を果たしたサックス奏者、松丸契演じるK助が、路上に捨てられていたピアノでジャズ・セッションを響かせる姿が切り取られており、青い夜の世界が印象的なビジュアルとなった。
また、本作のムビチケ(前売券)が8月11日(金)より発売開始されることが決定。池松、仲里、森田のキャラクタービジュアルを使用した「特製ステッカーセット」が特典となる(数量限定・一部劇場を除く)。