初ミュージカル制作は「バンドを始めた時と一緒」
ポルノグラフィティ新藤晴一が夢を形に ミュージカル『ヴァグラント』出演者と意気込み語る
2023.08.02 17:00
2023.08.02 17:00
ポルノグラフィティの新藤晴一が初めて手がけるオリジナルミュージカル「a new musical『ヴァグラント』」が8月19日に開幕。開幕に先駆け、8月1日に公開稽古および会見が行われた。
物語の舞台は大正。“マレビト”と呼ばれる芸能の民である佐之助と桃が、“ヒトの正体”を知ろうと赴いた新社長の就任式で、炭鉱のムラで育ってきたトキ子らと遭遇し、物語が動き始める。
会見には佐之助役を務める平間壮一と廣野凌大(Wキャスト)、三葉トキ子役を務める小南満佑子と山口乃々華(Wキャスト)、健三郎役の平岡祐太、桃風役の美弥るりかのほか、プロデュース・原案・作詞・作曲を手がける新藤、脚本・演出の板垣恭一が登壇した。
最初に開幕を今月に控えた現在の心境を聞かれた新藤は「僕が作ったときよりも全然いい感じで仕上がっていますし、これから本番までの2週間でさらに詰まっていくことを、原作者だからということではなく、本当に心から楽しみにしているところです」と期待を寄せる。
主演の平間は「1つ1つ目の前のことを全力でやるということが今の僕の使命かなと思って頑張っているところです」と意気込むと、同じく主演の廣野は「豪快でパワーのあるシーンがとても多いんですけど、繊細さがないとその豪快さは描けないんだなということが腑に落ちて。とにかく観に来ていただければわかるんです。期待して観に来ていただければ」と自信をのぞかせたあと、「見てください。これ、誰が描いたと思います?」とキャスト陣が着用しているオリジナルTシャツのイラストを見せる。そのイラストを描いたのが平間だと説明したあと、「そのほかにも彼がデザインしているグッズがたくさんありますので、ぜひそちらのグッズもご覧ください」とグッズのアピールもしてみせ、場を温めた。
そんな二人の挨拶に続くトキ子役の小南は「佐之助はWキャストなんですが、それぞれ全然違う個性を持って演じていまして。それによってカンパニーの皆さんも新たな空気感でお芝居してくださったりと、本当に熱量の高いお稽古を重ねています。開幕に向けてさらにパワーアップしてくると思いますので、ぜひ劇場で体感していただけたらと思います」とコメント。同じくトキ子役の山口は「小南さんと一緒にトキ子を作り上げていく中で、トキ子の役がどんどん深くなっていくのが楽しいです。アクションシーンもあるので、怪我などに気をつけながら頑張っています」と現状を明かした。
本作が初ミュージカル挑戦となる平岡はキャスト陣を見渡し「皆さんの歌やダンスに圧倒されながら日々稽古をしています」と言ったあと「調子のいい時は何度聞いても感動させられる」と付け加えると、他のキャスト陣から「調子の悪いときはどうなの?(笑)」とツッコまれる場面もあり、カンパニーの雰囲気の良さが隅々から溢れ出る。
美弥は佐之助、トキ子が共にWキャストである今回の布陣に言及し「私は特に平間くん、廣野くんと一緒の場面が多いのですが二人とも全く違う佐之助を演じていて。一番近くで見る桃風としては毎日すごく刺激を受けていますし、それがWキャストの周りのシングルの楽しさでもあるなと思いながら日々稽古をしています。ぜひ全ての組み合わせを見て楽しんでいただけたら」と提示した。Wキャスト陣がそれぞれ違う演技で魅了する本作について、板垣は自身がWキャストの人に同じ演技をしてもらいたいとあまり思わないタイプであることかつ、オリジナルミュージカルだからこそ実現可能であると説明。「組み合わせが変わるだけでも印象も全然違いますので、“キャストが変わるとこんなに変わるのか”というのを楽しんでいただけたら」と話した。
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