幻のミュージシャン”エクスネ・ケディ”の楽曲も使用
音楽が導く小川あん&藤江琢磨の“運命の出会い” 宮崎大祐監督最新作『PLASTIC』予告公開
2023.06.29 18:00
©︎2023 Nagoya University of Arts and Sciences
2023.06.29 18:00
2023年7月14日(金)より名古屋・伏見ミリオン座で先行公開され、21日(金)より全国順次公開予定の映画『PLASTIC』から本予告が公開された。
舞台は幻のミュージシャン「エクスネ・ケディ」が消息を絶った1974年から半世紀経った、2018年。エクスネの熱烈なファンである女子高生イブキと少年ジュンは、その音楽に導かれるように運命的な恋に落ちる。やがてそれぞれが別の道を歩み始めたふたりであったが、4年後の2022年、「エクスネ・ケディ」再結成ライブが行われる。いまだ鳴り響くその音楽に引き寄せられるように会場にやって来たふたりは──。
監督は『大和(カリフォルニア)』(16)、『TOURISM』(17)、『VIDEOPHOBIA』(19)で鮮烈な映像世界を作り上げ、世界各国の映画祭やニューヨーク・タイムズ紙、バラエティ誌といった海外メディアでも絶賛されるなど高い評価を得る宮崎大祐。音楽に強いこだわりを持ってきた宮崎が初めてロックを題材にした本作では、エクスネ・ケディのナンバーや井手健介がこの映画のために結成したPLASTIC KEDY BANDが手がけるオリジナルスコアにも注目が集まっている。
主人公・イブキ役には2022年『石がある』で主演を務めた小川あん。ジュン役は、主演作『LONESOME VACATION』の公開が控える藤江琢磨が務め、小泉今日子、鈴木慶一、とよた真帆、尾野真千子ら個性豊かなキャストが脇を固める。
今回公開された予告では、レコードショップで挨拶を交わすイブキとジュンのぎこちない始まりから、エクスネ・ケディの大ファンであるという共通点をキッカケに一気に心の距離を縮める様子が描かれている。「10年後どころか5年後も想像できない」「音楽どころか生きてるだけで精一杯」と胸に不安を抱えながら生きる若者たち。小川あんや藤江琢磨をはじめとした出演陣の表情が印象的で、決して甘いだけではない、ほろ苦さのある青春の物語を予感させる。また、予告内では、井手健介と母船の演奏によるエクスネ・ケディの楽曲「妖精たち」も流れている。
なお、本作のモチーフでもあるエクスネ・ケディは7月12日と18日に「EXNE KEDY LIVE “CONTACT : JULY 2023″」を開催する。