2023.06.16 18:15
リル・ウェイン
2023.06.16 18:15
世界で最も売れたラッパーの一人として知られているリル・ウェインは、29歳のときにスケートボードを始めて以来、“スケーター”として常にスケートカルチャーに対する愛を示してきた。そんな彼が、先日公開されたInterview Magazineにてスケートボード業界に最も影響を及ぼした人物として知られているレジェンド、トニー・ホークと対談している。
数々のトリックを発明し、自身のビデオゲームシリーズも世界的に大ヒット、さらにはトニー・ホーク財団として世界中にスケートパークを作る活動をしているトニー・ホークに「ドレイクにスケボーさせたことはあるか?」と質問された際に、リル・ウェインはこう答えた。
「良い質問だけど、これには良い答えがある。俺は毎回ライブ後に滑るから、スケートパークを予約するんだ。だからドレイクも一緒にスケボーを持って参加したことがあった。でも、“滑るのは止めておけ!”って、急いで彼を止めないといけなかった。彼はとても不器用で、ぎこちないやつなんだ。あいつはライブをしてるだけで大怪我をするしな。次の日に松葉杖をついてきたりするから、“単にステージで転んだだけだよな? ”って訊きたくなる。あいつはそういうやつなんだ」
ドレイクは不器用で怪我をしやすいため、スケートボードに乗ることを阻止したとリル・ウェインは明かした。また、彼は多くのラッパーがボードに乗ろうと試みて怪我をしたのを見てきたとも語っている。
「ミーク・ミルは止められなかったよ。俺のマイアミのスタジオの駐車場にランプがあったんだ。そこで多くのアーティストたちがレコーディングするから、みんな来たときに“あれは何?”って質問するんだ。多くの人はランプが何なのかも知らない。彼はスケボーを持ってランプの上に立って、ドロップインしようとしていた。俺は“怪我をするから止めてくれ……”って言ったけど、あいつは“俺は毎日のようにバイク乗ってるから、こんぐらいできるだろ”って言いながらドロップインした。もちろん転んだけど、あいつにとっては良い勉強になったよ。止めようとしたけどな」
ランプはスケートパークなどに設置されている、スノーボードのハーフパイプのような形をしているセクションであり、その上から滑り降りようとしたミーク・ミルは失敗したようだ。ランプの上からドロップインすることは初心者にとって恐怖心を感じる技であり、慣れるまでは怪我をする人も多い。シンガーのタイ・ダラー・サインもランプにドロップインしようとしたところ頭を打ち、病院に搬送されたとリル・ウェインは明かした。
また、リル・ウェインは自宅に作ったスケートパークをスケーターたちに開放しており、「滑る喜びを広めたい」とコメントしている。