アルバムが評価された「エネルギーとオーラ」を語る
タイラー・ザ・クリエイターが1stアルバム『Goblin』は“最悪なプロジェクト”と発言する
2023.06.12 18:15
タイラー・ザ・クリエイター『Goblin』
2023.06.12 18:15
2021年の6月にリリースした新アルバム「CALL ME IF YOU GET LOST」がBillboard 200で1位を獲得し、第64回グラミー賞でも最優秀ラップ・アルバム賞を受賞したタイラー・ザ・クリエイター。2011年にリリースされたデビュー・アルバム『Goblin』でブレイクした彼だが、ポッドキャスト「Rap Radar」にて当時のことを語った。
「アルバム“Goblin”は最悪だよ。でも今でもあのプロジェクトを愛している。エネルギーとオーラがあるんだ。あの不安定なシンセと、汚いドラムと、全曲でかなりヤバいことを叫んでいたことが人々に聴かれるきっかけになった。正直音楽が評価されたわけじゃない。あの時代にいた人ならわかるけど、エネルギーとオーラと他のアーティストたちがやっていたことの間を切り裂いた空気感が重要だった。
今でもあのアルバムで良いと思う曲はあるけどね。“Yonkers”とか“She”とかは素晴らしいよ。“Nightmare”の最初の2バージョンもイケてるし、“Tron Cat”も良いね。“Analog”もクールだ。あのアルバムには結構みんなが知らない曲も入ってるし、1曲目の“Goblin”の後にレコーディングした適当な曲たちがたくさん入ってる」
『Goblin』に収録されている「Yonkers」はタイラー・ザ・クリエイターにとってブレイクアウトシングルとなり、特にミュージックビデオの不気味な雰囲気が評価された。