2023.06.09 12:00
2023.06.09 12:00
6月1日(木)より世界配信されているNetflixシリーズ『THE DAYS』から、本編映像が公開された。
全8話からなる本作は入念なリサーチに基づき、東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故を3つの異なる視点から捉えた重層的なドラマ。人類史上未曾有の危機、原発はなぜ暴走したのか。「あの日、あの場所で何があったのか」を政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点から描く。企画・脚本・プロデュースは増本淳で、⻄浦正記と中田秀夫がダブル監督を務める。
6月1日にNetflixにて世界独占配信が開始された本作は、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)では堂々5位を記録。今日のシリーズトップ10では、日本で1位を獲得したほか、アメリカ、カナダ、イギリス、スペイン、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、オーストラリア、フィリピン、タイなど世界77の国・地域でトップ10入りを果たした(6月7日時点)。
今回公開されたのは、福島第一原発所長が所員に退避命令を下す本編映像。2011年3月11日、福島に押し寄せた津波によって未曾有の危機“福島第一原発事故”が発生した。死を覚悟しながらも免震重要棟の緊急対策室で混乱した現場を指揮した原発所長の吉田(役所広司)は、全電源が喪失し、全6基のうち4基の原子炉が制御不能となった未曽有の危機に直面しながらも懸命に対処を続けていた。吉田の元には、度重なる余震に見舞われた原子炉建屋の爆発の報告、原子炉建屋内の放射線量が上昇を続けているとの報告が続く。
深刻な局面に立たされ本店に所員退避の許可を取った吉田は、「全所員に伝える」と呼びかける。そして「各班は最少人数を残して退避。残るべき人間は各持ち場の班長が指名すること」と指示を下し、うなだれ、天を仰ぐ所員達の姿に「皆さん、今やっている作業に直接かかわりのない方は避難していただいて結構です。本当に今までありがとうございました」と告げる。深く頭を下げる吉田と、右腕として奮闘する5号機副長木下(音尾琢真)の吐き出すことの出来ない無念の表情が切り取られている。
役所広司は未曾有の危機に対峙した人物を演じるに当たって「おそらく吉田所長は常に社員たちの無事と、恐ろしい状況の中で自分がもう駄目だといった振る舞いや表情は見せてはいけないということを意識していたんじゃないか、吉田所長が諦めた雰囲気を出したらみんなの士気が下がる、ということを考え、ドラマの中のリーダーとしてそういう部分は意識しようと思った」と語っている。