監督は杉本大地、共演に村上虹郎、河合優実、藤江琢磨
金子大地主演、コロナ禍前に俳優仲間が集った映画『モダンかアナーキー』7月1日公開
2023.05.30 12:00
©︎2023 Daichi Sugimoto
2023.05.30 12:00
金子大地主演映画『モダンかアナーキー』が7月1日(土)に渋谷・シアターイメージフォーラムにて2週間限定で公開されることが決定し、予告編が公開された。
本作の撮影はコロナ禍前の2019年。謎の転落死を遂げたスケボー少年をめぐる、どこか冷たく刹那的な少年少女の日常を生々しく描く。監督を務めるのは『あるみち』(2015年)で第37回PFFぴあフィルムフェスティバルのグランプリを審査員満場一致で受賞した杉本大地。主演としてコウ役を務めた金子大地は、『猿楽町で会いましょう』(2021年)で映画初主演を務め、近年ではNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)で源頼家を熱演した。本作では冷淡な言動をする一方で、繊細さも内包する難しい役柄を演じきっている。
そして、本作の要となるスケボー少年の新垣役を務めたのは『孤狼の血LEVEL2』(2021年)で第45回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞し、現在公開中の『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』(2023年)の羽宮一虎役など話題の作品に出演する村上虹郎。新垣に恋をする少女・ハナ役には『サマーフィルムにのって』(2021年)、『由宇子の天秤』(2021年)で数々の映画祭で新人賞を総なめにした河合優実が抜擢された。また、新垣に憧れるスケボー仲間でもあり、密かにハナに想いを寄せるフジ役は、ストリートカルチャー雑誌『Ollie』の表紙を務め、『PLASTIC』『LONESOME VACATION』など主演作の公開も控える藤江琢磨が演じた。
なお、本作は監督とかねてより交流のあった俳優仲間たちが筆頭になり「商業作品の真似事ではない感性に訴える映画を作りたい」という目標を掲げ製作が始まったという。監督と同世代の俳優たちとで登場人物のキャラクター造形や撮影のアイデアなどのデスカッションを重ね、共に模索していく中でこの映画は完成した。発表されたキャストと監督からコメントも到着している。
金子大地 コメント
3年前に撮影したモダンかアナーキー、この度やっと公開が叶い、感無量です。
監督キャストほぼ同世代で作りました。
若さとエネルギーが迸る作品になったのではないかと思います。
是非その熱量を体感しに劇場へ足をお運びください。
河合優実 コメント
撮影から4年を経て完成した今作を見て、皮膚を直に触ってくるような生々しい映像を一片ずつ削りとった跡に、必死に物語の姿を浮かび上がらせようとする試みに再び胸が熱くなりました。
杉本さんの鋭い感覚に確かに魅せられながら、夜な夜な皆で集まって撮影をしていました。私にとって、身体と頭と心と言葉を使って、人と一緒に映像で何かを語ろうとするという、映画という遊びの原風景だった気がします。
劇場で公開する機会をとても嬉しく思います!多くの人に届けば良いなと思います。
藤江琢磨 コメント
まずは皆さんにお披露目できること、大変嬉しく、ありがたく思います。
監督と役者、みんなで話し合いながら、遊びながら、一緒に時間を過ごして作ったのを覚えています。
色んなことを欲しがる役でした。
好きな人、憧れの存在のそばにいること。
青春のせいにして、やっておくべきことはやっぱりあるなと思いました。
今の時代を生きる人たちが、この作品を観てどんな風に感じるのか?気になるところです。
監督 杉本大地 コメント
何の志もなく、心も体もどこへも持って行き場のなかった10代の頃の気持ちや、出来事を元にこの作品の構想をはじめました。あの時の負のエネルギーとでもいうのでしょうか。容赦なく湧き出てきて、与えられているのか、それとも奪われているのかさえわからない。ある意味、俗に言う黒歴史の類であり、一番不毛な時代だったとも言えるのですが、僕はまだそれと共生しているように思えるのです。
何か一つでも、感覚的に受け取って頂けたら光栄です。