「教えておじいさん、復讐の仕方を」ハイジ覚醒の背景とは
国民的キャラクターがR18で帰ってくる 『マッド・ハイジ』特別映像公開
2023.05.24 18:00
©️ SWISSPLOITATION FILMS/MADHEIDI.COM
2023.05.24 18:00
2023年7月14日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほかで全国公開される映画『マッド・ハイジ』からキャラクター紹介動画が公開された。
幾度となく映像化されてきたヨハンナ・シュピリの児童書『アルプスの少女ハイジ』。高畑勲と宮崎駿による1974年のTVアニメは、日本やヨーロッパを含む世界各地であらゆる世代を超えて愛され続けている。このスイスが誇る名作を、同国出身の監督とプロデューサーがB級エログロバイオレンスバージョンにアレンジし、“スイス映画史上初のエクスプロイテーション映画”が誕生した。
配給会社はR15になるよう修正を入れようと試みたが、過激なシーンが画面一杯に本編で随所に繰り広げられているために修正を断念したという。また、クラウドファンディングで世界19カ国538人の映画ファンより約2億9千万円もの資金を集めたことも話題を呼んだ。アニメ版のおなじみのシーンの数々を再現しており、仕上がりは日本へのリスペクトも随所に感じることができる。
チーズ製造会社のワンマン社長にしてスイス大統領でもある強欲なマイリは、自社製品以外のすべてのチーズを禁止する法律を制定。スイス全土を掌握し、恐怖の独裁者として君臨した。それから20年後、アルプスに暮らす年頃のハイジだったが、恋人のペーターが禁制のヤギのチーズを闇で売りさばき、見せしめにハイジの眼前で処刑されてしまう。さらに唯一の身寄りであるおじいさんまでもマイリの手下に山小屋ごと包囲されて爆死。愛するペーターと家族を失ったハイジは邪悪な独裁者を血祭りにあげ、母国を開放することができるのか。
独裁者マイリ役には『スターシップ・トゥルーパーズ』の主人公ジョニー・リコ役で知られるキャスパー・ヴァン・ディーン。そして『グラディエーター』『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のデヴィッド・スコフィールドが“アルムおんじ”ことハイジのおじいさんに扮する。
解禁された動画は、ハイジがなぜこのような乱暴なキャラクターになったのかにフィーチャーした映像。最初こそ、我々のイメージ通りアルプスの大自然を駆け回っていた健やかに育った健全なハイジ。ペーターと愛をささやき合い幸せな日々をすごしていたが、ある日愛するペーターがハイジの目の前で違法な闇チーズ取引の罪で公開処刑されてしまう。絶望のどん底に突き落とされたハイジは覚醒し、復讐を果たすため猛特訓に励む。すっかり逞しくなったハイジは、これまで口にしたこともないであろう酷い言葉を発し、ハルバードを振り回し兵士たちを一網打尽にしていくのであった。