2023.01.18 12:00
2023.01.18 12:00
1月よりMBSドラマ特区枠で放送がスタートしたドラマ『あなたは私におとされたい』は、「ゼッタイに不倫しない男×ゼッタイに不倫させる女」というキャッチコピーの通り(!?)手に汗握る不倫サスペンス。
本作のダブル主演で既婚者を“落とす”女・立花ノアを演じているのは、『仮面ライダーゼロワン』のイズ役で女優デビューして以来、マルチな活動で活躍の幅を広げている鶴嶋乃愛。同じ「ノア」という名前の役柄を演じるにあたり、並ならぬ思い入れがあるようで……。
「またやってる」って思っていただけたら
──今回のこのドラマ出演の話が来たときのお気持ちはいかがでしたか?
原作を読ませていただいて、本当にディープな世界観というか……私自身もこういう役柄は初めてでしたし、初めての主演。しかも「ノアちゃん」というキャラクターを軸にいろんな人間関係が生み出されていくっていう役柄なんですよね。すごく責任感を感じると同時に、「人を翻弄していく」という役柄でもあるので、そこは楽しみながら演じさせていただければと思いました。
──この作品の「ノアちゃん」、初主演で挑むにはなかなかの役柄ですよね。
そうですね。最初は不安もありましたけど、原作を読んで思ったのは「ビジュアル面は結構寄せられるかも?」と。視覚的な情報ってすごく大切ですし、原作ファンの方々に「ノアちゃんだね」ってちゃんと思っていただけるように、自分でもいろいろ研究して。あとは誘惑するようなシーンが多いので、これまでの鶴嶋乃愛を知っている人には「またやってる」って思っていただけるようにできたらいいなと(笑)。
──まず最初に思ったのが「ビジュアル」なんですね。
一番最初に入ってくる情報って、それこそ番宣用のビジュアル画像だったりするじゃないですか。それこそ私自身が、そういうのを見て「これ、観てみたい」と思うタイプなんですよ。だからまずは視覚的な情報をすごく大事にしていきたいなと。しかも原作がありますから、髪色もただの真っ黒ではなくて、美容師さんと相談してパープルみのある暗い髪にしていただいて。ノアちゃんのイメージカラーが紫なので。
──そういう細かい作り込みをご自身発でされているというの、ちょっと驚きます。
元々、セルフプロデュースがすごく好きなので、できるだけこの「立花ノア」っていう女の子を研究して寄せられたら、「鶴嶋乃愛」との差をつけられたらいいな、と。そのためにはビジュアル面からも、という風には常々思っていますね。
──しかし今回の役柄、「ノアちゃん」ですしね。これは偶然なんですか?
らしいです! 私もお話を頂いた時は二度見しましたけど(笑)。
──ちなみにドラマの「ノアちゃん」について、「鶴嶋乃愛」さんとしてはどう思いました?
性格としては全く違いますね、ダメな子だなあとまず思いました(笑)。鶴嶋乃愛としてはシンプルに正義感があるので、不倫なんて非道徳的なことはイヤだなあというタイプなんですけど。でもそこは、フィクションだからこそ楽しめる作品として、精一杯演じていけたらなとは思います。もう、現実の世界の皆さんにはそんな不倫願望とは捨てていただいて、ドラマの中だけで楽しんでいただくというお約束でお願いしたい(笑)。
──あくまでもフィクションですよ、と。
でもそういう危うい関係ではありますけど、ノアちゃんのセリフには人間同士の関わり方とか、恋愛において核心をついたものがたくさんあるんですよね。そういう面では私自身も「確かにそれはそうだよね」って思うようなセリフをもいくつかあるんですよ。あとドラマでは原作とは違うオリジナルストーリーも少しあるんですけど、私は台本を読んだ段階で最後の方とかウルウルしてしまって……なんでこうなっちゃったんだろう、という。誰しもが弱さを兼ね備えていて、人と人との関係ってもろいんだなというのが改めて感じさせられるような展開になっています。
次のページ