当時の関係者の口から赤裸々に語られた真実とは
栄華を極めた男性ストリップ劇場で渦巻く愛憎劇 『チッペンデールズ殺人事件の真実』本編映像解禁
2023.01.04 17:00
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2023.01.04 17:00
U-NEXTで配信中のドキュメンタリー『チッペンデールズ殺人事件の真実』から、被害者となった演出担当者ニックの手腕とそのやり方に反発を示していた関係者のインタビューを映した本編映像が公開された。
“チッペンデールズ”は、1979年にインド出身のスティーブ・バネルジーがラスベガスに第一号店をオープンさせた男性ストリップ劇場の草分け的存在。Disney+では同劇場を題材にした『チッペンデールズへようこそ!』というドラマシリーズも配信されるなど、最近話題のストリップクラブである。そこで行われる鍛え上げられたダンサーによる一流のショーは、80年代の世の女性たちを瞬く間に席巻していく。しかし華々しい成功の裏には、暗く不穏なドラマが潜んでいた。
今回解禁された本編映像は、栄華を極めたチッペンデールズの内情を当時の関係者が赤裸々に語ったインタビューと実際の映像。まず、事件の被害者にあたる当時の演出担当者ニック・デ・ノイアが、黎明期であったチッペンデールズに参画した後、ダンサーのパフォーマンスが格段に上がったことを関係者は賞賛している。「ニックが雇われるとすぐに完ぺきなショーが出来た」「彼は男たちにパフォーマンスを教えたんだ」「彼がいなければ『マジック・マイク』や他の男性ストリップもない」などと関係者は語り、演出家としては超一流だということは誰もが認めていた。
しかし、ニックは完璧主義でも有名であり、彼のやり方に不満を持つ者も多かったという。「彼は男たちを管理して率いる方法を知っていた」「ニックへの評価は好きか大嫌いかに分かれる」「彼は鼻先まで顔を近づけて、命令してくるんだ」「ニックは完ぺき主義だった。一流のショーを作るためにはそうするしかなかったんだろう」「彼の考えに納得できないならそれでおさらばだ」と、かつてのダンサーやプロモーター陣の中にもニックの考えに否定的な意見を持つ者が多かった。
そしてその攻撃的な物言いは、当時大勢の怒りを買い、その中でも意外な人物のエゴも渦巻いていた。それが「チッペンデールズ」創設者のスティーブ・バネルジー。彼はニックとは違い物静かな男で、店にも黙って来ては目立たない場所にいるような人物だったという。しかしその胸中では恐ろしい感情が眠っており、関係者によると「彼はいつでも店の顔でいたがったが、現実はそうではなかった」「彼を見ていれば暗い考えが頭の中で渦巻いてるのが分かった」「彼は傲慢なところがあったし、親玉としての立場に執着してた。だからスティーブを出し抜けば報復が待ってた」と証言しており、物静かなスティーブはマフィアともつながりがあり、その後ニックは何者かに殺害されることとなる。
いまや男性のストリップショーを題材とした映画作品なども多く製作されるほど一流のエンタメへと昇華した2人の男。しかし裏では対立していた末に起きた事件の結末と、衝撃の真実とはいったい何なのか──。