孤独な魔人と女性学者の「願い」を巡る物語
ジョージ・ミラー監督が魂の旅を描く 『アラビアンナイト 三千年の願い』来年2月公開
2022.12.23 11:00
© 2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD.
2022.12.23 11:00
ジョージ・ミラー監督最新作『Three Thousand Years of Longing (原題)』が、邦題『アラビアンナイト 三千年の願い』として、2023年2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開されることが決定した。
本作は、3000年もの間幽閉されていた孤独な魔人と、見果てぬ夢を追い求める女性学者とが織りなす、時空を超えた魂の旅の物語。イスラムの説話集『アラビアンナイト』をモチーフに、圧倒的な造形美と絢爛たる色彩美のアラベスクは、愛の神秘、狂気と欲望の世界へと観る者を誘う。
ナラトロジー=物語論の専門家であるアリシアは孤独を愛し、空想の世界に生きていた。講演先のイスタンブールで美しいガラスの小瓶をお土産に買ったが、ホテルの部屋でそのフタを開けた途端、中から突然巨大な魔人・ジンが現れる。そして魔人はアリシアに、瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。そうすれば魔人も呪いが解け、自由の身になれるのだ。だがアリシアはその申し出を後回しに、3000年の時空を超え、魔人が目にしてきた奇想天外な出来事の数々を追体験していく。それは夢の中で夢をみるような旅だった……。
女性とのおしゃべりが大好きな優しい魔人・ジン役には『パシフィック・リム』『ビースト』のイドリス・エルバ。 理性の塊のような学者・アリシア役には『少年は残酷な弓を射る』『サスペリア』のティルダ・スウィントン。時にユーモラス、時にシリアスな演技で火花を散らす名優二人のケミストリーが、本作の大きな見どころとなっている。
ジョージ・ミラー監督の記念すべき劇場長篇10作目となる本作は、A・S・バイアットの短編集『The Djinn in the Nightingale’s Eye』を原作に、ミラー監督自身が90年代後半から映画化を模索してきた願いを巡る寓話。前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に引き続き、共同製作ダグ・ミッチェル、撮影監督ジョン・シール、編集マーガレット・シクセル、音楽トム・ホルケンボルフといった精鋭スタッフが再結集し、3000年に及ぶ壮大で煌びやかなおとぎ話の世界を構築している。
公開決定の発表と合わせてポスタービジュアルも解禁。ポスターには魔人とアリシアを中心に、紀元前から3000年に渡り魔人が関わってきた歴史上の人物や事象が点描されている。「3つの願いを叶えてあげよう」というキャッチコピーとともに、アラベスク模様の額縁があしらわれ、荘厳な世界観が垣間見えるビジュアルとなっている。「願い事の物語にハッピーエンドは無い」ことを知るアリシアが思い至った願いとは一体何なのか。そして3つの願いを魔人に託し、彼女はどのような未来を辿るのか。