2022.12.09 13:00
©2022映画「Sin Clock」製作委員会
2022.12.09 13:00
2023年2月10日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開する映画『Sin Clock』から、本編映像が公開された。
本作は、「Sin Clock(罪なる時計)」が象徴する綿密な犯罪計画と、「シンクロニシティ(不思議な偶然の一致)」が絡み合う鮮やかなストーリーテリングの新時代サスペンス・ノワール。社会からも家族からも見放されたタクシードライバー・高木が偶然呼び寄せたのは、巨額の黒いカネを手にするチャンスだった。鍵を握るのは一枚の絵画。高木はたった一夜での人生逆転を賭け、同僚らと絵画強奪計画を決行するが、想定外の“罪深き”結末が待ち受けていた。
主人公の高木シンジを演じるのは窪塚洋介。独特の色気匂い立つ唯一無二の存在感で、どん底の人生からの一発逆転を目指すタクシードライバーを表現した。高木とともに絵画強奪計画を画策する同僚ドライバーの番場ダイゴ役に坂口涼太郎、坂口キョウ役には葵 揚が抜擢。そのほか、橋本マナミ、田丸麻紀、長田庄平(チョコレートプラネット)、藤井誠士、風太郎、螢 雪次朗、人気ラッパーの般若、Jin Doggら多彩なジャンルから個性豊かなキャストが集結した。テーマソングとして、国内のみならず海外からも熱狂的な支持を集めるオルタナティブロックバンドGEZANが「赤曜日」「BODY ODD」の2曲を提供するほか、劇中曲にフリースタイルバトルシーンでも活躍するラッパー、Jinmenusagi による「Metchalo」、そして2021年を象徴するヒット曲となったAwichによる「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」が起用されている。
本編映像は、高木シンジ(窪塚洋介)の部屋に、賭博狂で元自衛官の同僚・坂口キョウ(葵 揚)が突如乱暴に入ってくるシーンから始まる。キョウは何事かと驚くシンジに鋭い目線を向けると、「俺もお前も、このままやったら、ずーっとこのままやぞ」と切り出し、背後に黒いカネがうごめく“幻の絵画”強奪計画をシンジに持ちかける。この言葉は、理不尽な理由で仕事や家族を失い、ふつふつと社会への怒りを溜め込んでいたシンジの心を強烈に突き動かした。等身大の静かな悲哀を身にまとい、思いもしなかった選択肢を前に逡巡する、シンジの複雑な表情が見どころだ。
また、キョウは「シンクロニシティって知ってるか?」とシンジに問いかける。シンジ、キョウ、そして同じくタクシードライバーのダイゴの全員が、前職をクビになった時期が3ヵ月前、誕生日が3月3日と、“3”という数字に奇妙な共通点を持っていた。この“偶然”は、敵か味方か。一見すると何てことのない小さな偶然をきっかけに人生逆転を賭けた一夜限りの強奪計画が幕を開けた。シンジら“持たざる者”たちの悲哀や怒り、内で揺れ動く心情は、一度つまずいたら再起のチャンスがなかなか得られない現代のリアルを映し出している。