©2022「月の満ち欠け」製作委員会
2022.12.08 08:00
現在公開中の映画『月の満ち欠け』より、三角哲彦を演じた目黒蓮を追ったメイキング写真が公開された。
第157回直木賞を受賞し、累計発行部数56万部を超える佐藤正午によるベストセラー小説『月の満ち欠け』(岩波書店刊)を実写映画化した本作。現代を生きる、愛する妻子を亡くした男性・小山内堅と、27年前にある女性と許されざる恋をした男性・三角哲彦。無関係だった彼らの人生が、”瑠璃”という名の女性の存在で交錯し、「愛する人にもう一度めぐり逢いたい」という想いが起こした”奇跡”が紡ぐ、数奇で壮大なラブストーリーとなる。
主人公の小山内には大泉洋。小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女性、正木瑠璃には有村架純。正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角には単独での映画出演は初となる目黒蓮。小山内の妻・小山内梢には柴咲コウ。そして、正木瑠璃の夫・正木⻯之介には田中圭、小山内にある事実を伝える、娘の親友・緑坂ゆいには伊藤沙莉と、豪華キャストが集結。
監督は、 『余命1ヶ月の花嫁』(2009年)、『ストロボ・エッジ』(2015年)他、リアルな人間描写と圧倒的な映像美に定評のある廣木隆一。脚本には『映画 ビリギャル』(2015年)、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018年)他、コメディから感動作まで幅広いジャンルを手がける実力派、橋本裕志。
今回解禁されたのは、目黒が廣木隆一監督とディスカッションする様子や、作中でも印象的な8mmカメラを手に持ち正木瑠璃役の有村架純を撮影するシーンの撮影風景などが切り取られたメイキング写真3点。目黒といえば、今年最大の話題作との呼び声高い、現在放送中のフジテレビ系ドラマ『silent』では、若くして聴力を失い手話でコミュニケーションをとる青年役や、NHK連続テレビ小説『舞い上がれ!』にも主人公と同じ航空学校の学生役で登場し、日夜SNSのトレンドを賑わせている。そんな今最もアツい若手俳優が本作で演じた三角は、大学時代に正木瑠璃と許されざる恋に落ち、その後ある事をきっかけに突然主人公の小山内を訪ねてくる役どころ。実は、本作のキャスティングでプロデューサー陣が一番頭を悩ませていたのが三角のキャスティングだった。なかなかイメージに合うキャストを見つけられない中、偶然別作品の撮影中の目黒に目が止まったという。
「カメラが回っていない時のオフの状態で、何気なく佇んでいた彼を見た時、三角がいた!と思いました。朴訥な雰囲気の中にすごく強い意志と熱いハートを秘めている目黒さんは、まさに三角でした」とプロデューサーが明かす。廣木監督も「蓮君は現場では哲彦と瑠璃のシーンは、2人の関係が近くなっていく様をごく自然な芝居で表現し自分のキャラクターを守るように、他の人と口を利かずにすごく役に没頭していた。その佇まいが良い役者。彼女を失って一人涙を見せるシーンも素直に役に溶け込んでいて、印象的なカットになった」と目黒の芝居に太鼓判を押す。
また、キャスト陣からの評価も高く、共演シーンが多かった有村は「お芝居経験がそんなにないとご本人はおっしゃっていましたが、全然そんな風には見えず、堂々と落ち着いていらっしゃいました。すごく“気持ち”を大事にされていて、一言一言を大切にセリフを言われる方だなと思えたので、瑠璃として気持ちを動かしながらやり取りができたと思います」とコメント。1日だけの共演だった小山内役の大泉も「哲彦とのシーンは僕も小山内として引き出されるものがあった」と目黒の芝居を絶賛。当の目黒は三角を演じるにあたり「役を作る時は大事な人たちを想像して、その人たちを一度心の中で消すというか……。実際に自分の身の周りからいなくなってしまったら? と細かい部分まで想像していました。そしたらすごく苦しくなったし、心が疲れました」と役作りを明かしている。また、役柄を演じて感じたことについて「大事な人って簡単に一瞬でいなくなっちゃうことがあり、それで世界が変わっちゃうんだなと思いました。僕の年齢ではなかなか経験できないようなことを、哲彦を通じて経験できた気がします。目黒蓮としてでなく、哲彦としてしっかり見ていただけたら嬉しいです」と語った。