コロナ禍にロマコメ映画を作りたかった理由を監督が語る
ジュリア・ロバーツがジョージ・クルーニーに一本取られてしまう!?『チケット・トゥ・パラダイス』本編映像公開
2022.10.31 17:00
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2022.10.31 17:00
11月3日(木・祝)に公開予定の『チケット・トゥ・パラダイス』から本編映像が公開された。
オスカー俳優のジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーが、あの伝説的大ヒット作『オーシャンズ』シリーズ以来の夫婦役ならぬ“元”夫婦役としてスクリーンに帰ってくる。制作は『ノッティングヒルの恋人』『ラブ・アクチュアリー』『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』『イエスタデイ』などコミカルでハートフルな心温まる作品を数々生み出してきた製作会社ワーキング・タイトル・フィルムズ、監督はギリシャを舞台に母と娘が紡ぐ親子愛をドラマティックに描いた『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』のオル・パーカー。
この度公開されたのは、ロースクールを卒業したばかりの自慢の愛娘リリー(ケイトリン・デヴァー)と卒業旅行先のバリで出会った地元の青年グデ(マキシム・ブティエ)のスピード婚を何としてでも阻止するため、二人の結婚式前に指輪を盗もうと作戦会議をするデヴィッド(ジョージ・クルーニー)とジョージア(ジュリア・ロバーツ)の姿が収められた本編映像。
「幸せな2人の前に清められた指輪が運ばれる。それを交換しないと結婚は成立しない」と言うジョージに対し、「指輪を盗む。私のアイデアよ」と提案するジュリア。美しい南国の楽園バリの雰囲気に全くそぐわない不穏な会話を交わす中、結婚式前にリングガールからこっそり指輪を盗むという二人の計画は一致したものの、やっぱりここは“元”夫婦。どちらが実行犯になるかで揚げ足の取り合いになり、結局ジョージへのマウントから「私のアイデアよ」と思わず言ってしまったジュリアが実行犯となる羽目に。テンポよく憎まれ口を叩き合う、名コンビならではの安定感抜群な掛け合いに注目だ。
近年メジャー・スタジオから減少の一途を辿り映画館から徐々に姿を消していったロマコメだが、ここ数年のコロナ禍で未だかつてない独特な体験をしてきた世界の人々が、ロマコメの再生を渇望しているのではないかと考えたのが本作でメガホンを執ったパーカー監督だった。「コロナ禍になってみたら、その時に僕が執筆中だったものが突然、ズレているように思えてきたんだ」と監督は言う。「世界は一変してしまっていた。じゃあ、次は何を書いて手がけようかと考えた時に思い至ったのが、人を幸せにする作品だった。喜びと明るさに満ちた映画だ。その点、ロマコメは大勢の観客をひとつにして、一緒に笑い合うことを可能にする。あれだけつらい思いを何年もしてきた末に、スクリーンにそういうものをもたらすことができたら素晴らしいと思ったんだ」と語り、世界が一変してしまった今だからこそ、あえて華やかなムードとポジティブな空気を湛えた、楽しく笑って最後は感動が胸に染みる王道作品の“ロマコメ”を作ろうと思ったそう。その溢れ出る熱意によって生み出された本作が満を持して完成した。