2022.10.19 08:00
2022.10.19 08:00
2023年2月17日(金)より全国公開されるアニメーション映画作品『BLUE GIANT』の音楽アーティスト情報、特報、最新ビジュアルが公開された。
2013年に石塚真一が「ビッグコミック」(小学館)で連載を開始した同名漫画を映画化した本作。その圧倒的表現力は多くの読者を魅了し“漫画から音が聞こえてくる”とも評されており、シリーズ累計販売部数は880万部を突破。現実のジャズシーンにも影響を与えており、「最大の音量、最高の音質で、本物のジャズを届けたい」というスタッフの想いから映画化されることが決まった。
監督は『モブサイコ100』シリーズや劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』(2018)で注目の立川譲。脚本は連載開始前からの担当編集者で現在はstory directorとして作品に名を連ねるNUMBER 8。アニメーション制作は『幼女戦記』(2017)などで注目のスタジオ・NUTが手掛ける。
劇中の音楽は、グラミー賞受賞歴を持つ世界的ピアニスト上原ひろみが担当することが決定。主人公たちが結成するトリオ“JASS”のオリジナル楽曲も本作のために書き下ろした。そして、世界一のジャズプレーヤーを目指す大のサックスを演奏するのは馬場智章。ユニバーサル・ミュージック協力のもと、国内外の有力奏者を集めたオーディションを実施し、応募があった世界中のプレーヤーの中から満場一致で馬場が選ばれた。力強い演奏が聴く人すべてを圧倒する大のサックスを音で演じる。
また、仙台出身の大とは高校で同級生だった玉田俊二のドラム演奏を担当するのはmillennium paradeのドラマーとしても活躍する石若駿。楽器未経験ながら大の情熱に突き動かされバンドに熱中する玉田の表現を、石若に託すと上原が指名した。大が東京で出会うピアニスト・沢辺雪祈の演奏は上原ひろみが担当する。ジャズ界のトップランナーと、新世代をけん引する才能が集結し、劇中で大・雪祈・玉田が結成するトリオ“JASS”の演奏に命を吹き込む。
あわせて解禁となった特報映像では、石若のドラムに上原のピアノ、そして馬場のサックスが重っていく”始まり”を感じさせる演奏に乗せ、ジャズに魅せられ夢に目を輝かせる大の様子、雪祈、玉田の情熱に満ちた表情が映し出される。
また、最新ビジュアルは真剣な眼差しでテナーサックスを抱える宮本大。その表情は、どこか厳しげで真摯で彼の音楽に懸ける激しい想いが伝わってくるビジュアルとなっている。
石塚真一(原作者) コメント
ジャズ界きってのピアニストの上原ひろみさんが音楽担当になってくれたことは、この上ない幸運です。サックスの馬場智章さん、ドラムの石若駿さんという真摯な若手プレーヤー達と共に試行錯誤を重ねて映画『BLUE GIANT』の音を紡いでくれました。迫力の音楽です。音について伝えたいことはまだまだありますが、ここはグッとこらえ、皆さんが映画で楽しんでいただけたらと思います。上原さん、馬場さん、石若さん、カッケー音をありがとうございます!!皆さん、劇場でジャズが待ってます!ご期待ください。
上原ひろみ(音楽/ピアノ演奏) コメント
初めて「BLUE GIANT」を読んだ時、「音が聴こえてくる」と感じました。
自分の頭の中に鳴っていたその音を、本当に再現できる日が来るなんて・・・。
物語を支える劇伴も担当させていただけて、感無量です。
『BLUE GIANT』には、夢と情熱が詰まっています。
監督も、この映画に携わるスタッフも、原作チームも
夢と情熱で溢れる人たちでいっぱいです。
この漫画の音を鳴らしたい、という自分の夢を乗せられればと。
ありったけの情熱を込めて。
馬場智章(サックス演奏) コメント
“その人が生み出す音はその人そのものを表す”と感じながら僕は日頃から音楽に取り組んでおりますが、今回初めて自分自身としてではなく別の人間として音楽制作に取り組みました。大の持つ音は“きっとまだ上手くはないけれど何故か人を惹きつける”、そんな想像をしながら大を自分に宿して、大として演奏をするにつれ、彼の音楽への情熱や貪欲さがどんどん音になって表れるような気がしました。今回大が結成したバンド“JASS”を上原ひろみ、石若駿という最高のメンバーと担当することができ、とても良い音楽に仕上がったと思います。ぜひ劇場の特大スピーカーでJASSの音を全身で浴びてください。
石若駿(ドラム演奏) コメント
皆様はじめましてドラマーの石若駿と申します。ジャズを題材としたこの『BLUE GIANT』という作品に携わることができてとても嬉しく思います。ドラムの玉田の音とモーションを担当することになりますが、玉田は音楽経験がないところからドラムをスタートします。初心者のぎこちないドラミングを演ずるのがとにかく難しくもあり、試行錯誤しながら楽しく臨むことができました。玉田のまったくの初心者からだんだん上手になっていく様にも注目いただければと思います。また彼の心情の動きも私なりに音に注入させていただきました。全体の音楽を担当され、雪祈役の、上原ひろみさんと宮本大役の馬場智章さんとのトリオもとても感動的な音に仕上がりました。この映画を観てジャズという音楽の実際のライブにも聴きにいらしていただければ本当に嬉しいですが、まずは『BLUE GIANT』を何度もじっくり楽しんでいただければと思います!お楽しみに!