2022.10.06 18:00
マイケル・ジャクソン『Thriller』
2022.10.06 18:00
今年で40周年を迎えるマイケル・ジャクソンの大ヒットアルバム『スリラー』。グラミー賞8部門を受賞し、世界で最も売れたアルバムとして今でも愛される『スリラー』のメイキング・ドキュメンタリーが発表された。
この度製作される『スリラー』のドキュメンタリーは、音楽ライターであり映画製作者のネルソン・ジョージが監督を務めると報じられており、未公開インタビューや、アルバムの文化的インパクトを掘り下げるものとなっている。ネルソン・ジョージは、『スリラー』について以下のようにコメントしている。
「“スリラー”は、マイケル・ジャクソンを10代のスターから、記憶に残る曲を書く、美しい歌声の、最高峰のステージパフォーマンスを披露する大人のスーパースターへと再定義したアルバムであった。このアルバムと、そこから生まれたショートフィルムは、音楽と映像を融合させる上で新しいテンプレートを作り上げた」
また、プレスでは『スリラー』が与えた文化的な影響について、以下のように記載されている。
「このドキュメンタリーは、数々の記録を打ち破ったアルバム、そしてミュージックビデオのフォーマットを再定義し、世界中のオーディエンスの心を掴んだ革命的なショートフィルムがリリースされた当時をおさらいする映像となります。今でも“Billie Jean”は最も再生されたマイケル・ジャクソンの曲であり、“スリラー”はアメリカ国立フィルム登録簿に登録されている唯一のミュージックビデオです。
“Beat It”は、今までにないポップスとロックのハイブリッドで、エディ・ヴァン・ヘイレンのギターによって長年存在していた黒人音楽と白人音楽の壁を壊しました。“The Girl Is Mine”では、黒人男性と白人男性が同じ女性について歌っています。まだ当時、MTVは白人ロックアーティストのみを放映しており、“Billie Jean”のミュージックビデオを流すことを拒否しました。しかし〈Epic Records〉は根気強く押し続けた結果、人種の壁は壊され、MTVのレーティングは急上昇し、多くのアフリカン・アメリカンのアーティストにとってドアが開きました」
『スリラー』のメイキング・ドキュメンタリーの公開日などは未定であるが、今年の2月には本作とは別に、伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』を手掛けたグラハム・キングがマイケル・ジャクソンの伝記映画をプロデュースするとも発表されていた。