タナダユキ監督作への出演は3作目
永野芽郁と5年ぶり共演の窪田正孝が登場 『マイ・ブロークン・マリコ』本編映像&場面写真公開
2022.09.09 07:00
2022.09.09 07:00
9月30日より全国公開される永野芽郁主演、タナダユキ監督による映画『マイ・ブロークン・マリコ』より、窪田正孝演じる青年・マキオの出演シーン含む本編映像と場面写真が公開された。
今作の原作である平庫ワカのコミック『マイ・ブロークン・マリコ』は、2019年に無料WEBコミック誌『COMIC BRIDGE』で連載(全4回)されるやいなや毎話SNSでトレンド入りし、翌年出版された単行本(全1巻)は即重版が決定するなど爆発的な反響を呼んだ。「輝け!ブロスコミックアワード2020」大賞を受賞、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」第4位にランクインしたほか、2021年に文化庁が主催するメディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞するなど、ほぼ無名に近い新人作家の初連載作にも関わらず異例の快挙を成し遂げている。
同作品を原作とした今作は、タナダユキ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、主演の永野芽郁のこれまでのイメージを覆す大胆な役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが優しく熱をもって描かれている。
このたび公開となった本編映像では、たった一人の親友・マリコ(奈緒)の遺骨を奪い、マリコが生前行きたがっていた岬へ旅に出たシイノ(永野芽郁)が、ひったくり犯から鞄を奪われた後、釣り道具を持ったマキオ(窪田正孝)と出会うシーンが映し出される。「大丈夫ですか?」「大丈夫に見えるかよ!」「大丈夫に・・・見えますね」と、シイノを心配する優しさを持つ一方、どこか飄々として掴みどころのないマキオにシイノも思わずあきれ顔。「大丈夫なわけあるか!」と全力でツッコみ話している間に、マリコからもらったたくさんの手紙の束も一緒に奪われてしまったことに気付き、大事な遺骨を置いたまま、シノイはひったくり犯を追いかけ猪突猛進にダッシュしていく。
窪田正孝がタナダユキ監督作へ出演するのは『ふがいない僕は空を見た』『ロマンスドール』に続き3度目、永野芽郁との共演は2017年のフジテレビ『僕たちがやりました』以来5年ぶりとなる。
何かに突き動かされるように親友の遺骨を持ち危険な目に遭うシイノに対し真摯に向き合うマキオは、自身も辛い経験をした過去を持つ。自分ごとのように他人に目を配り優しく手を差し伸べる姿に、原作ファンからは「まるでスナフキンのよう」だとの声も。解禁された場面写真でもマキオは優しい視線を投げかけている。
窪田は演じた役どころについて、「過去を背負っていて、岬を来る人たちを監視している」ようだと分析し、「人と違う時空に住んでいるような感じを出したくて演じていましたね」と語る。そんなマキオが作品の中でも特にお気に入りのキャラクターだと語るタナダ監督は「ちゃんと傷つき、それでも生きてきた人だからこそ言える言葉を、マキオとして確かに紡げる人、それが窪田正孝さんでした。そんな彼だからこそ、放つ言葉に真実味と優しさが溢れたんだと思います」と明かす。また、久しぶりの共演となる永野について「大人の女性になっていてびっくりした。シイノ役はプレッシャーだったと思うが、また新しい永野芽郁が見れた」と賞賛。劇中で、主人公シイノをやさしく見守るマキオ同様あたたかな視点で永野との共演を振り返った。