アメリカの貧困地域に根付く問題を描く
リル・ベイビーが自身のドキュメンタリー『Untrapped』の最新予告編で生い立ち語る
2022.08.23 16:00
Untrapped: The Story of Lil Baby | The System
2022.08.23 16:00
アトランタ出身のラッパー、リル・ベイビーが自身のドキュメンタリー『Untrapped: The Story of Lil Baby』の最新予告編を公開した。
2ndアルバム『My Turn』が大ヒットし、2020年のアルバム収益ランキングで全米1位を獲得したリル・ベイビー。楽曲「The Bigger Picture」がグラミー賞にノミネートされ、トラップ博物館によって「トラッパー・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれている彼であるが、自身のドキュメンタリー『Untrapped: The Story of Lil Baby』では、貧民地域で育つことを語っている
「母親が家賃を払えなくて家を追い出されることが頻繁にあった。もしお金に困っていなかったら、大学に行って良い職業についていただろう。でもお金が全ての問題の根源なんだ。自分の生き方が制限された。
サイクルになっている。刑務所に行って、出所する。それでも他の方法を知らないから、ドラッグを売り続けるんだ。もう刑務所には戻れなかった。せめて他の方法をやってみようと思った」
リル・ベイビーのカムアップストーリーとともに、アメリカの貧困地域に根付く問題やシステミックな人種差別を描いたドキュメンタリー『Untrapped: The Story of Lil Baby』。米ヒップホップレーベル <Quality Control>のCEOであるPierre ‘P’ Thomasも自身が育った環境について、このように語っている。
「子供の頃、家の外に出ると、いい車に乗っている人たちはみんなドラッグディーラーだった。貧しいと旅行にもいけないし、外の世界を見ることもできない。だから自分のネイバーフッドが世界の全てだと思ってしまう。その環境で、ドラッグディーラーが唯一金を持っている人だった場合、そういう人たちに憧れるのは自然なことだ」
また、トレイラーにはリル・ベイビーがラップを始めた当時の映像なども使用されており、「ラップを始めたとき、自分が何をやっているのかわからなかった」と明かしている。
『Untrapped: The Story of Lil Baby』は、アマゾンプライムビデオにて8月26日より公開される。